グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札


 2019.3.27      グレースケリーがモナコを救う【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札】

                     
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札[ ニコール・キッドマン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ハリウッド女優のグレースケリーがモナコの大公レーニエと結婚し、モナコ宮殿のしきたりやフランスとモナコの不和に対して苦心する物語だ。正直、グレースケリーの名前は知っていたが、どのような作品に出演していたかなどよくわかっていない。ヒッチコックから出演を依頼されたりと、公后となってからも話題は尽きることはない。フランスとモナコが戦争直前になったとしても、アメリカ流を貫きながらモナコが有利になるよう苦心する。

フランスとモナコが戦争直前にまでなっていたことに驚いた。そして、ハリウッドの有名女優がその危機から脱するために奔走していたことにも驚かされた。ニコールキッドマンの美しさは、グレースケリーにも引けをとらないのだろう。

■ストーリー
“世紀の結婚”から6年経った1962年、グレース・ケリーは、いまだにモナコ宮殿のしきたりに馴染めずにいた。社交の場で女性が政治に意見するのは「アメリカ流」だと皮肉られ、夫のレーニエからも控えめでいることを望まれる。そんなある日グレースがヒッチコックからのハリウッド復帰の誘いに心を動かされたとき、レーニエは過去最大の危機に直面する…。

■感想
ハリウッドの有名女優がモナコの大公レーニエと結婚した。グレースケリーのイメージはよくわからないが、有名女優だということは知っていた。そんなハリウッド女優が一国の国王と結婚していたことにまず驚いた。そして、お決まり通りというか、結婚生活がうまくいかないと、離婚を考えたりもする。

国の王と離婚するとなると、どのような理由があるにせよ、女側が悪者にされるのは定番だ。モナコのしきたりに苦労したりと、公后であるグレースケリーの悩みがつきることはない。

フランスとモナコ間での様々な問題が明らかとなる。モナコは大国フランスに対して決して引くことはない。その結果…。モナコは国が消滅する危機に瀕している。そんな時に頼りになるのは、世界的に有名な公后であるグレースケリーだ。

モナコ内部に入り込んだスパイに翻弄されつつも、グレースはその知名度を活かして世界に情報発信しようとする。グレースが政治に参加しアメリカ流を貫くことで、モナコを救うことになる。フランスとモナコの戦争をグレースケリーが救ったということなのだろう。

ニコールキッドマンは年を重ねるにつれ、その美しさが増しているような気がした。年齢を感じさせないその雰囲気。グレースケリーを演じることにまったく違和感はない。そのリンとした表情は、モナコの国王であるレーニエを怯ますのには十分な雰囲気がある。

ハリウッド復帰に心が揺れた際にも、自分の復帰よりもモナコのことを考え、すべてをモナコにつくす。レーニエは気難しいが政治的能力に欠けていることが、よりグレースに責任感を感じさせたのだろう。

グレースケリーがモナコの公后だったということに驚いた。



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