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　2021.6.26 　　 　　ラストはリニアが豪快に脱線している【劇場版　名探偵コナン　緋色の弾丸】

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劇場版名探偵コナン”緋色の弾丸”オリジナル・サウンドトラック [ 大野克夫 ]
評価：3.5

■ヒトコト感想
東京オリンピックやリニアなどが登場し、新しい時代を感じさせるコナンだ。過去の冤罪から復讐に燃える何者かが、事件を巻き起こす。今回は赤井秀一の家族がメインとなっている。明らかに赤井をかっこよくするための作品だ。コナンのTVシリーズを見ているわけではないのだが、最初に本作に登場する大まかな人物紹介がある。特に赤井家の複雑さはすさまじい。

秀一は昴に変装しコナンと共に協力して事件を解決しようとする。秀一は妹と格闘で戦ったりもする。お互いが相手の正体を知らない状態で…。秀一の母親はなぜかコナンのように小さくされている。昔のシンプルな名探偵コナンとは異なりコナン以外の人物の活躍が面白さのポイントとなっている。

■感想
東京オリンピックをテーマとしているので、コロナで上映が1年延期されたのだろう。オリンピックに合わせて名古屋から東京まで真空超電導リニアというのが登場してくる。このリニアが絡んだ物語となっている。いつものがきちょたちや欄や博士も登場してくるが、ほとんどオマケでしかない。

秀一とその家族が物語のポイントとなる。序盤では、企業の要人たちが誘拐されるのだが、一時的に誘拐されるだけで、その後は無傷で見つかっている。要人を探し出すミステリー的な面白さがある。

赤井秀一が大活躍する。昴に変装しているが、コナンと密に連絡をとり、事件を解決しようとする。コナンはFBIのチームや昴と連携しながら事件を解決している。それとは別に、赤井秀一の家族が自国の要人を守るためにひそかに行動している。

この赤井秀一の家族が秀逸だ。兄は将棋の六冠王で終盤では信じられない読みの鋭さで逃亡する犯人の車のルートを先回りする指示をだしたりもする。妹は格闘の達人として秀一が変装した昴と戦ったりもする。そして、母親は小さくなっており、同じく昴と戦ったりもする。この昔のコナンでは存在しないキャラたちの活躍が本作のメインだ。

秀一は超電導で走るリニアに向かってライフルを炸裂させている。そして、リニア内で犯人たちとコナンが揉めている中で、犯人の肩を撃ちぬいている。秀一がライフルを撃ってからしばらくしてから犯人に命中する。それも走っているリニアの中の犯人を。

信じられない射撃の腕だ。ラストは暴走するリニアを止めることができるかという流れなのだが…。思いっきり脱線し駅に突っ込んでいる。コナンたちが無事であったからよかったという流れなのだが…。

最新のトレンドを取り入れた作品であることは間違いない。