劇場版 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者


 2020.4.8      想像の斜め上をいく真犯人【劇場版 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者】

                     
劇場版 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 [ 高山みなみ ]
評価:3

■ヒトコト感想
そもそも名探偵コナンをほとんど見たことはないが、なんとなく内容は理解していた。子供となった工藤新一がコナンとして難事件を解決する。今回は刑事連続殺人事件の犯人を捜す物語だ。劇場版のシリーズの中で最も評価の高い作品らしい。欄が殺害現場を目撃したことで記憶喪失となるのもポイントだろう。

コナンはちょっとしたヒントから事件の真相を解き明かしている。さらには、アクロバティックなアクションあり特殊なシューズで敵を撃ち倒したりと、わかりやすい展開となっている。ミステリーのトリックはわりと複雑で、殺人事件が連発するので血みどろの状況となっている。これが子供向けというのは少し辛いかもしれないが、大人が見ても楽しめる作品だ。

■ストーリー
謎の毒薬のせいで子供の姿になった高校生探偵・工藤新一が“江戸川コナン”の名を使い、数々の事件を解明していくTVアニメシリーズの劇場版第4弾。現職刑事が次々に射殺される事件が起き、やがて蘭も事件に巻き込まれ記憶喪失になってしまう。

■感想
コナンはちょっと前にルパンとのコラボ作品を見た程度だ。自分の中でコナンを見たことがほとんどないが、それでも違和感なく入り込むことができた。コナン少年が刑事連続殺人事件の調査をするのだが、すでに警察関係者とは顔見知りなので、小学生でありながら捜査に首をつっこんでいる。

まぁ、このあたりを突っ込むという無粋なことはしない。コナンは純粋に少しのヒントから推理を働かせ、犯人へとたどりついている。確かに真犯人は多数の容疑者の中では思いもよらない人物であることは確かだ。

お決まりどおり、いろいろな容疑者が登場し、誰もが怪しい展開となっている。犯人の姿を見た欄は、目の前で刑事が銃撃されたショックで記憶喪失となってしまう。正直、欄の記憶喪失は事件とはほとんど関係がない。

コナンと工藤新一を結びつけるために重要な欄の存在をあえてアピールするための演出なのだろう。コナンと同じく小学生で灰原という訳知り顔の女の子がいる。このあたり、オリジナルアニメを見ていればより楽しめたことだろう。純粋な殺人ミステリーとしての面白さはそこそこだ。

殺された刑事たちはみな警察手帳を手に死んでいた。それがヒントとなるのだが…。右利きか左利きか、刑事を殺害した動機は…。自分の中で最も犯人らしくない人物を犯人と予想していたが、それすらも外れた。割と斜め上の犯人であることは間違いない。

まんまと騙されたという感じだ。本作で唯一気になったのは時代的なものだろう。公衆電話にテレホンカードを指してピンチのため助けを求める連絡をする。今だったらスマホで一発なのに、と思わずにはいられない流れだ。

コナンを知らなくても楽しめる作品だ。



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