劇場版 ペルソナ3 #3 Falling Down


 2021.5.14      一時的な学園ラブコメ風な流れ【劇場版 ペルソナ3 #3 Falling Down】

                     
劇場版ペルソナ3 #3 Falling Down
評価:2.5

■ヒトコト感想
ペルソナ3の第3弾。それまでは、シャドウと理たち特別課外活動部の戦いがメインであった。12のシャドウを倒し、影時間が終わるかと思いきや、影時間は続いていく。今回はシャドウの戦いよりは学園モノ的な雰囲気が強い。理たちは修学旅行に行き青春を謳歌している。仲間を失うことに恐怖を感じた理は、失うならば仲間を作らなければよいと考え始める。

そんな理の心にズカズカと入り込む転校生の望月。明るく社交的な望月は瞬く間に仲間に入り込んでくる。本作のラストではこの望月がラスボスだとわかる。ほぼ学園モノ的な流れから、仲間を失うシリアスな状況となる。そして、アイビスの記憶を頼りに望月が最後のシャドウだとわかる。ラストに向かって強烈な引きの強さがある。

■ストーリー
「なんとなくわかったよ― 君は失うことを恐れているんだね?」季節は秋へ。異形の怪物「シャドウ」と、主人公・結城 理をはじめとした特別課外活動部の戦いにも終わりが近づこうとしていた。「影時間」を終わらせるために「シャドウ」との死闘を重ねていく理たち。戦いを通し、あるものは仲間や家族の死と向き合い、あるものは守るべき大事なものに気付き、また、あるものは自分たちのこれまでの戦いの意味に葛藤する。そして、理のまえには謎の転入生・望月綾時が現れる―。新たな朝を迎えた時、再び運命の歯車はまわりはじめる。それぞれの繋がりを巡る戦いが始まる――。

■感想
12をシャドウを倒した理たち。これで終わりかと思いきや…。仲間の死を経験し理は仲間を作ることに恐怖し始める。もともとの理のキャラは暗いのだが、輪をかけて内にこもるタイプになっている。物語はシャドウとの闘いではなく、明るい学園モノのような雰囲気となっている。

修学旅行に行き、男たちが女湯に紛れ込むゴタゴタがある。アイビスがひたすら理を守ろうとするなど、典型的な学園コメディの流れが続いていく。ただ、そんな中でも理だけはひとり暗い表情をしている。

転校生の望月が登場してくる。暗く陰鬱な理の心に踏み込んでくる望月。まったくペルソナを使える要素を見せないのだが…。望月には本人が忘れているだけで、大きな力をもっていたことが判明する。理たちは仲間の犠牲がありながらも戦いに勝利していく。

影時間を維持しようとするグループとの闘いでは、主要キャラのひとりが瀕死の重傷を負うのだが、仲間の犠牲により蘇ることができる。ここで急にシリアスになるのだが、ラストではもっと大きなインパクトある流れとなる。

アイビスは望月を見た瞬間から、理に近づくなと警告する。単純に軽薄で女好きな望月を理に近づけたくないという雰囲気だったのだが…。実はアイビスが過去に封印したシャドウのボスが望月だった。望月自身もそのことに気づいていない。

理と仲良くなった望月が実はシャドウのラスボスということで次回への引きの強さはすさまじい。理が駆けつけると、そこには倒れたアイビスの姿がある。望月の得体の知れない雰囲気はすさまじい。

ゲームは未経験だが、ラストに向けての引きの強さは相当なものがある。



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