劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン


 2021.7.9      空中浮遊する車からサッカーボールを蹴る【劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン】

                     
劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン[ 高山みなみ ]
評価:3

■ヒトコト感想
劇場版コナン。今回は少年探偵団同士の恋愛模様と黒の組織が灰原を狙う物語となっている。ツインタワービルの関係者が殺され、その場に居合わせたコナンたちも捜査に参加する。ミステリー的な部分は正直どうでも良いのかもしれない。黒の組織がじわじわと近づいている部分と、コナンたちがツインタワービルの火災に巻き込まれ、どのようにして脱出するかが見どころだろう。

小学生たちがそれぞれ、誰が好きなどと言い合う場面や、コナンが蘭のことが好きなのでは、と思う場面など、なぜか恋愛要素が強い。灰原はウォッカとジンに狙われ続け、コナンは灰原を助けるために奔走する。ツインタワービルはラストのアクションのためだけに用意されたのだろう。

■ストーリー
青山剛昌原作、小学生になってしまった探偵が難事件を解明していく人気アニメシリーズの劇場版第5弾。キャンプの帰りに日本一の高さを誇るツインタワービルを訪れたコナンとクラスメイトたち。ところがビルの関係者が次々と何者かに殺害され…。

■感想
新しくできたツインタワービルにコナンたちはやってくる。そこでレセプションパーティが開かれるのだが…。お決まりどおり殺人が起こる。それまでにも伏線として連続殺人事件が起きており、おちょこが割られているなどの怪しげなヒントが隠されている。

黒の組織の関連を疑うコナンと灰原なのだが…。序盤は、少年探偵団の歩美がコナンのことが好きだとか、コナンが蘭のことが好きだとか、恋愛の部分が面白おかしく語られている。灰原はひとり子供たちとは別の雰囲気を醸し出し、孤独感をアピールしている。

連続殺人事件の犯人はある程度序盤に想像できるだろう。ただ、そのトリックはわからない。動機についてはツインタワービルが原因という、わりとわかりやすい展開だ。そこからツインタワービルが黒の組織によって火事となる。本作のメインはビルの上階に取り残されたコナンたちがどのようにして脱出するかだろう。

外からはジンが灰原を狙う。ツインタワービルの火災が起きていない方へどのようにして脱出するのか。序盤で時計を見ずに30秒カウントするくだりがあり、それがラストに活かされている。

黒の組織の存在感と事件への関わりがしっかりと描かれている。最新の劇場版では黒の組織の存在感が薄れているので、新鮮な感じだ。ラストのアクションでは、コナンがビルが爆発する直前で展示品の車を走らせツインタワービルの片方からもう片方へと飛び移る。

ここで、灰原が最後まで残るのだが、少年探偵団が灰原を無理やり車に乗せて助け出す。感動するシーンなのだろうが、ラストの2秒間のみ空中浮遊する車なのだが、そのタイミングで瞬時に判断しサッカーボールを蹴るなんてのはありえないスピード感だ。

黒の組織が暗躍する劇場版だ。



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