劇場版 名探偵コナン 異次元の狙撃手


 2021.6.28      赤井秀一が良いとこどりをしている【劇場版 名探偵コナン 異次元の狙撃手】

                     
劇場版 名探偵コナン 異次元の狙撃手 スタンダード・エディション
評価:3

■ヒトコト感想
スカイツリーがオープンした時期の映画なのだろう。浅草のベルツリータワーで男が狙撃される。ありえない長距離からの射撃。コナンと女子高生探偵の世良が事件を調査する。元軍人のスナイパーが犯人と思われていたのだが…。FBIを巻き込み、昴、そしてコナンたちが狙撃犯を追いかける。次々と信じられない距離から高精度の射撃を繰り返す犯人。

圧巻なのは、走る新幹線に向かって犯人が外から射撃するシーンだ。犯人の殺害方法が長距離からの射撃ということで、今回も赤井秀一の変装した姿である昴が大活躍する。いつもおいしいところをもっていくのは昴だ。それまで必死にトリックを解き明かしたコナンだが、最後の最後にはコナンの協力があるにせよ、昴の射撃により犯人を逮捕している。

■ストーリー
東京の街を一望できる高さ635mを誇るベルツリータワー。そのオープニングセレモニーに参加していたコナンたちは、展望台からの絶景を楽しんでいた。その時、一発の銃弾がガラス窓を突き破り、男の胸を撃ち抜く!あまりに一瞬の出来事に何が起こったかわからずパニックになる蘭と少年探偵団たち。すぐさま犯人追跡メガネをズームさせ銃弾の軌道先に黒い影を見つけたコナン。

「ありえない距離からの狙撃、まさか! 」コナンは逃走するスナイパーを女子高生探偵の世良真純と共にバイクで追うが、警察のパトカーもろとも容赦なく爆破しようとするスナイパーとのチェイスに翻弄されてしまう。やがてその激しいチェイスはFBIをも巻き込み、犯人、そして狙撃事件の謎は海の中へと消えていった。コナンと世良、そして警察とFBIがタッグを組んで捜査を始める中、やがて浮かび上がったのは、海軍の特殊部隊「ネイビー・シールズ」の存在。この狙撃事件は、これから起こる大パニックの“第一ポイント"にしかすぎなかった!そしてその裏では同時に、謎の大学院生・沖矢昴も静かに動き始めていた。

■感想
いつもの少年探偵団と蘭たちがベルツリータワーを観光していると、男がベルツリータワーの外から狙撃されてしまう。コナンはすぐさま狙撃手を見つけようとするのだが…。世良と共に犯人を追いかけることになる。

犯人を見つけ出すミステリーは、射撃手の射撃の腕から犯人はある程度絞られることになる。元軍人の男が捜査線上に浮かびあがったのだが…。その犯人が何者かに狙撃されてしまう。関係者の調査を続けるのだが…。犯人捜しというよりも、浅草界隈で巻き起こる狙撃事件の意図を探る物語となっている。

浅草のアチコチで発生する狙撃事件。その狙撃ポイントを線でつなげると五角形となる。よくあるパターンの流れなのだが、犯人は狙撃犯と近い人物だということが判明する。ラストの射撃ポイントはベルツリータワーであることはわかっているのだが…。

ここで犯人と蘭と少年探偵団が鉢合わせすることになり、ガキンチョのひとりが人質となってしまう。ベルツリータワーの展望スペースでの人質事件。それを狙撃するのは赤井秀一しかいない。昴へと変装した赤井秀一が良いとこどりをしている。

コナンの様々な機器は相変わらずすさまじい。今回は、ビルの屋上から飛び降りて、サッカーボールを蹴り花火を上げている。昴が射撃するために光が必要ということでコナンが危険をおかして実行しているのだが…。コナンと昴が大した打合せをしていないにも関わらず、お互いのことを認識しているのが良い。

暗闇でターゲットが見えない昴が「少年ならなんとかしてくれる」とつぶやき、コナンはそれを伝えられたかのように花火を上げる。都合がよすぎる展開だが良い。

赤井秀一がおいしいとこどりした作品だ。



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