劇場版 SPEC 天


 2018.5.20      時を止める能力者を倒す 【劇場版 SPEC 天】

                     
劇場版 SPEC?天? 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿
評価:3

■ヒトコト感想
ドラマ版でのSPECは好きで見ていた。人間それぞれに特殊能力がある。固有な特殊能力の中で、時を止める能力をもつニノマエを倒してドラマは終わっている。そこから、実はニノマエは生きていたという流れからスペックを滅ぼそうとする国と、国の中枢に対して攻撃を仕掛けるニノマエ。主人公である当麻にも左手から、死んだスペックを召喚できるという能力が甦ろうとする。

スペックホルダーによる攻撃を受けた警察機関はそこからスペック軍団(ニノマエ)を殲滅しようとする。時を止めるスペックをもつニノマエをどのようにして倒すのか。基本はドラマと同じだが、ニノマエとさらにその先に存在する怪しげなセカイの存在が謎を深めた終わり方をしている。

■ストーリー
最強の敵。仲間の死。そして全ての謎に終止符が打たれる。世の中には通常の人間の能力や常識では計り知れない特殊能力(=SPEC)を持った人間が潜んでいる。もし、そのうち何パーセントかの特殊能力者が、その能力を悪用しているとしたら…。

通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う部署[警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係」通称"未詳(ミショウ)"。特別捜査官の当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)の元に「ミイラ死体殺人事件」のニュースがもたらされる。これはスペックホルダーによる犯行なのか?事件はやがて国家をも揺るがす大事件となっていく。シンプルプランとは?ファティマ第3の予言とは?その時、当麻の左手に激痛が走る!

■感想
ドラマのSPECから劇場版に進化している。時を止める能力をもつニノマエを倒すと、ニノマエ以上の敵は存在しないはず。その予想通り、今回もニノマエがラスボスとして登場してくる。ニノマエが復活し、国家に対して攻撃を繰り出す。その結果として、ニノマエたちは警視総監を拉致する。

当麻たちはニノマエを追い詰めるのだが…。ニノマエ以外にもマダム陽・陰や伊藤篤志などスペックホルダーが登場してくる。それぞれの能力は特別なものではない。ただ、伊藤の能力は、昔ながらの怪物風味な腕が延びて触手のようになり攻撃してくるパターンだ。

当麻の能力は特殊だ。常に左手を怪我していた理由は、自分のスペックを封印するため。当麻の左手は、死んだスペックをこの世に召喚できるという能力だ。そのため当麻は、能力を封印し、ニノマエを始末しようとする。

ニノマエとの対決の前には、マダム陽たちとの対決がある。シリーズの定番としては、ちょっとコメディチックになっていたり、キャラクターの名前もそうだが、その先にあるのはいちいち会話にギャグが挟まれている。栗山千秋が演じるキャラのことをキルビルといってみたり…。

ラストの展開は、予想通りニノマエと当麻の対決となる。今回は瀬文はあまり活躍しない。ただ、ガムシャラにニノマエを倒そうと必死になっているだけかもしれない。ニノマエを倒した後には、死んだはずのニノマエがなぜ生き残っているのかが判明する。

そして、ニノマエのさらに上を行く存在が最後に登場してくる。セカイという名で全身白ずくめ。それでいて、大量に登場してくるニノマエをあっさりとセカイが消してしまう。セカイの存在が次に続く物語の奇妙さを際立たせている。

セカイの登場が、その後の物語を盛り上げる効果がある。



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