劇場版MAJOR 友情の一球


 2020.12.16      最後の一球まであきらめない野球少年【劇場版MAJOR 友情の一球】

                     
劇場版 MAJOR 
評価:3

■ヒトコト感想
MAJORの漫画はすべて読んでいるが、アニメは見ていない。本作は、吾郎が義父のトレードにより福岡へ引っ越した先でのリトルリーグがメインに描かれている。原作では結果のみ描かれていたので、ある意味外伝的なエピソードを映画として作成したのだろう。吾郎の何に対しても前向きな考え方というのは共感がもてる。

結末を知っているだけに、途中までかなりうまくいっていても、最後の流れが気になって仕方がない。右肩を故障し投げれない吾郎が、決勝で勝つために肩の痛みを隠して投げる。チーム一丸となっての戦いというのは、この作品の売りなのだろう。冒頭にメジャーで成功しかけている吾郎が描かれているというのが物語のポイントだろう。

■ストーリー
吾郎・10歳。原作では語られていない空白の福岡時代。強豪「横浜リトル」との激闘の末、肩を故障しながらも勝利をおさめた吾郎はプロ野球選手の義父・茂野の移籍に伴い九州・福岡へと転校してしまう・・・。吾郎の肩を気にかけつつも想いを受け止め、「投球禁止」を条件に名門「博多南リトル」への入団を許す義父。チーム一丸となり、九州大会に挑む「博多南リトル」の前に全国大会優勝候補「北九州リトル」が立ちふさがる! 果たして試合の行方は? そして吾郎のとった行動とは?!

■感想
MAJORは好きな漫画だった。小学生からリトルリーグをはじめ、最終的にはメジャーの投手となる。漫画は2ndとして息子世代が野球を始める物語となっている。そんなMAJORの劇場版なのだが、漫画では描かれなかった部分を映画化している。

アニメ版はまったく見ていないがストーリーを把握しているので十分楽しめた。肩を痛めて横浜リトルとの決勝を戦った吾郎。投球を禁止されたが引っ越した先での福岡でも野手としてリトルリーグに参加することになる。

チーム一丸となって全国大会出場を目指す。チームに入るための試験で吾郎はそのすごさを見せ、一気にレギュラーになるのだが。。。転校した先で、義父がホークスの選手と知られると周りからサインをもらってくれと頼まれる。

本作テーマのひとつであるのだが、競争社会なので、誰かがレギュラーになると誰かが補欠になる。吾郎の義父がエースとなると、そのせいで2軍におちる選手がいる。子供や周りからすると、レギュラーの座を奪った相手のことを憎く感じるのも当然なのだろう。

吾郎は常に前向きだ。吾郎のすごさは周りもその力で前向きにさせてしまうところだ。決勝の相手に外国人選手が2人もいたりと、かなり強烈な強さを示している。そんな強敵に対して吾郎がピッチングをする。右肩を痛め投球を禁止されていた吾郎だが、痛みを隠して投球する。

このあたりから、漫画原作で結末を知っているだけにちょっと悲しくなる。最後には右肩を痛めて、2度とピッチングができないと言われてしまう。そこで残酷な終わりとならず、左投手としてスタートするのが本作のすごさだ。

冒頭、メジャーで成功しかけている吾郎が登場するのが良い。



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