フレンチ・ラン


 2019.8.14      圧倒的なスリ技術【フレンチ・ラン】

                     
フレンチ・ラン [ イドリス・エルバ ]
評価:3

■ヒトコト感想
天才的なスリのスキルをもつ若者マイケル。マイケルが掏ったバックが爆発しテロ事件として報道される。CIA捜査官のプライアーはパリでマイケルを確保し情報を得ようとするのだが…。マイケルは自らの無実を証明するため。プライアーは事件の真犯人を探しだすために奔走する。パリ警察を巻き込んだ騒動の中で、警察組織がどのような動きを示すのか。

ブライアーとマイケルのコンビ対パリの汚職警察組織。CIAとパリの警察組織の隠れた裏の戦いというのもひりつくものがある。お互いが国の威信をかけていながら、パリの警察側は大金を手に入れることだけを考える。スリリングな展開とプライアーが圧倒的な能力を示し、ひとりでパリの警察相手に大立ち回りを見せている。

■ストーリー
パリ、革命記念日前夜、市街で爆弾テロが発生。容疑者として浮上したのは、スリの若者マイケル。捜査を担当することになったCIA捜査官ブライアーは、イラクで命令を無視し、テロリスト6名を射殺した当局きってのアウトロー。いち早くマイケルを確保したブライアーは、彼が無実であることを感じ取る。

ブライアーはマイケルの抜群のスリテクニックを買い、自ら無実を証明するために、捜査に協力することを持ちかける。誕生した“CIAとスリ"による前代未聞のコンビは、真犯人を探すため、パリの街を疾走する! そして、「36時間後の革命記念日にパリの街を制圧する」という犯行声明が出たことから、事件はフランスの国家的危機へと発展していく―。真犯人は誰なのか?事件に隠された巨大な陰謀とは―?

■感想
天才的なスリの能力があるマイケルは、偶然テロリストのバッグを盗んだことから、爆弾テロの容疑者とみなされてしまう。CIAは独自の情報網を駆使してマイケルを確保する。ここでプライアーは独力で相手を制圧する能力があるとわかる。

プライアーがマイケルを尋問する部屋は、パリのど真ん中の高級住宅街となる。CIAの隠れ家で尋問されるマイケル。マイケルのスリ能力が本物とプライアーが見分ける場面は強烈だ。一瞬にしてプライアーの財布から中身を盗み、財布を元通りにもどしてしまう。

テロ組織側でも警察に利用されたという混乱が生じる。テロを起こしたくて起こしたわけではない。警察組織に利用され、パリを混乱させるために爆弾テロはしかけられていた。警察組織の中での真の目的は別にある。CIAとパリ警察の指揮官同士が裏で情報交換をしているのだが…。

ここでCIA側がパリ警察の不穏な動きに気づき、始末されてしまう。CIAの中でプライアーだけが果敢に事件に挑んでいる。パリ警察の面々はプライアーの能力に驚き、少ししり込みしてしまっている。

パリ警察と犯罪組織が目的としていることは、はっきりしてくる。仮想通貨を盗み出すことだ。銀行を襲い電子的に操作して大金を手に入れるわけでもない。USBメモリのようなものに仮想通貨をダウンロードするというのはあたらしい。結局のところパリの警察の親玉が良いとこどりをしようとするのだが…。

それすらもプライアーたちの奮闘により防がれることになる。パリが舞台の物語ではあるが、CIAが主役となり、パリ警察内部で腐敗が横行しているという物語となっている。

マイケルのスリ技術によりパリの汚職警官から仮想通貨の入ったデバイスを素早く奪い取っている。



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