フルスロットル


 2021.1.4      悪人だけが生活するブリックマンション【フルスロットル】

                     
フルスロットル
評価:3

■ヒトコト感想
デトロイトの郊外にある無法地帯ブリックマンション。そこでは暴力とドラックがはびこる場所。潜入捜査官のダミアンはブリックマンションに入り込みボスのトレイメンの逮捕をもくろむのだが…。ブリックマンションは現代ではありえないような世界だ。そこで育ったリノはトレイメンとトラブルとなっているので、ダミアンと組むことになるのだが…。

ブリックマンション内でリノとダミアンが暴れまわる。目的はトレイメンが持つ時限装置付きの爆弾だ。トレイメンはその爆弾をミサイルに取り付け、ダウンタウンに向けて発射し街を消滅させようとたくらんでいる。トレイメンとリノとダミアン、この3者の駆け引きと、ラストのオチへと続く流れは強烈だ。

■ストーリー
2018年、デトロイト。郊外にある“ブリックマンション”と呼ばれるエリアは、暴力とドラッグがはびこる無法地帯―その中は、まさに“弱肉強食”の世界となっていた。腕利きの潜入捜査官ダミアンは、優秀な警察官だった父親を“ブリックマンション”のボス、トレメインに殺されており、その復讐に燃えていた。そして、トレメイン一味に盗まれた最新鋭の中性子爆弾を止めるため、“ブリックマンション”への潜入捜査を命じられるダミアン。

爆発まで残されたタイムリミットは、わずか10時間!ダミアンと組むことになったのは、“ブリックマンション”で生まれ育ったリノ。リノはトレイメンに、元恋人のローラを人質に捕られていた。何かとかみ合わず、反目しあうダミアンとリノ。だが、共通の敵・トレメインを倒し、街を、そして囚われたローラを救うため、頭脳と肉体を駆使して、たった2人で“ブリックマンション”に立ち向かう

■感想
弱肉強食の世界であるブリックマンション。そこで異端児として、独自の動きをするリノ。ただ、トレイメンと対立しているため、リノは恋人を人質にとられてしまう。悪人たちをひとつのところに集め、管理しやすいようにするというのはあるのだろう。

デトロイト市ぐるみでブリックマンションを作り上げたはよいのだが…。今度はブリックマンションが邪魔になってしまう。ダミアンは潜入捜査官としてブリックマンションに持ち込まれた爆弾を解除しようとするのだが…。

物語のポイントはリノとダミアンのコンビだろう。ブリックマンションの住人と警察というのは最も交わらない人種同士だ。そんな二人が協力してトレイメンと対決しようとする。ダミアンの正体がバレた場面では、トレイメンがダミアンを見て「生きている刑事に会ったのは初めて」なんてことを口走っている。

リノは恋人を助けるため。ダミアンは爆弾を解除するため。トレイメンは3000万ドルを払えば、爆弾の発射を止めるというのだが…。市長はトレイメンとの取引には応じようとはしない。

ダミアンはトレイメンと対決するうちに、市長のたくらみに気づく。結局のところ、市長はダミアンが爆弾の解除コードを入力した瞬間に爆弾が爆発するように仕組んでいた。それに気づいたダミアンとトレイメンは協力して市長を追い込もうとする。

トレイメンが悪役にしてはそこまで悪さが目立っていない。大量殺人を行うつもりはない、と断言している。結局は、すべてを裏でコントロールしていた市長を、ダミアンのアイデアにより失脚に追い込んでいる。

犯罪者たちが集まった、なんでもありなブリックマンションはすさまじい。



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