復讐捜査線


 2019.7.2      娘の復讐と被爆【復讐捜査線】

                     
復讐捜査線 [ メル・ギブソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ベテラン刑事のグレイブンは、最愛の娘が目の前で殺され、復讐に燃える物語だ。グレイブンは、最初は自分の巻き添えで娘が殺されたと感じていた。それが調べていくにつれ、娘が勤務していた企業が関係していると判明する。復讐の鬼と化したグレイブンは関係者に強引に近づき真相を解明しようとする。

実は国家的な秘密が隠されており、裏では大きな力がうごめいていた。グレイブンの周りでうごめく有象無象が存在しており、グレイブンがたった一人で闘い続ける。後半では、お決まり通り巨大な圧力が働くのだが、グレイブンはそれを跳ねのけてしまう。原子力や被爆なども絡んでおり、衝撃的なシーンも盛りだくさんとなっている。グレイブンが最後に幸せな終わりを見つけたことが、微かな救いのある物語だ。

■ストーリー
娘を殺したのは誰だ! ?今、父の怒りが巨大な陰謀を打ち砕く! ! ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス・クレイブンは、最愛の娘を自宅の玄関で、それも目の前で射殺されてしまう。事件は彼に恨みを持つものの犯行と思われた。だが、彼は独自に捜査を開始し、事件の陰に、娘が勤務していた軍需企業の犯罪的行為と国家の安全保障にまで影響を及ぼす巨大な陰謀が潜んでおり、娘は真実を暴露しようとして謀殺されたことを知る。復讐の鬼と化したクレイブンは、様々な罠や妨害をものともせず、事件の黒幕に迫っていく。犯人の逮捕でも、事件の解決でもなく、ただ復讐のためだけに…。

■感想
久しぶりの娘とのひと時を過ごしていた時、グレイブンの目の前で娘がショットガンで射殺されてしまう。悲しみに暮れるグレイブンだが、復讐の鬼となり娘を殺した黒幕を探し出そうとする。

最初はグレイブンに巻き添えくって娘が殺されたかと考えていたが、実は娘の企業に関係していたと判明する。娘を殺害された怒りから、グレイブンは深入りしてしまう。ここから物語は急転直下していく。娘の企業が軍需企業であり国家の安全保障に深く関わっていたことが判明する。そして、様々な裏の力が働くことになる。

国が関わると裏の力が働いてくる。すべてを秘密裏に処理しようとする男はグレイブンに近づいていく。そして、グレイブンに情報を差し出すのだが…。上院議員や巨大企業の社長などが黒幕であり、それらに対してグレイブンは激しく戦いにいく。

グレイブンはマスコミに自分の現状を暴露することで、周りから手を出させないようにしようとするのだが…。それでも力を使ってグレイブンを押さえつけようとする。グレイブンは親友から事件から手を引くように脅されたりもする。

後半は怒涛の展開となる。娘は被爆しており、グレイブンも家にある牛乳のせいで被爆することに…。被爆の事実を隠そうとし、都合の悪いことはすべて闇に葬ろうとする国家に対して、グレイブンはひたすら抵抗を続ける。

最後は被爆でフラフラになった状態でも復讐を遂げようとする。そして、黒幕の男たちもその報いを受けることになる。グレイブン役のメルギブソンは、最後にはげっそりと痩せ顔面蒼白で被爆の演技をしている。物語の流れはかなり急展開となる。

激しい展開のアクション作品だ。



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