フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石


 2019.10.26      軽薄な男の宝探しの物語【フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石】

                     
フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石
評価:2.5

■ヒトコト感想
トレジャーハンターのフィンが宝探しに奮闘する物語だ。まずフィンがお気楽な雰囲気を全面に押し出している。ギャングから金を借りてそれを使い切ってしまう。代わりに宝が隠された場所を見つけ出したと言うのだがギャングには信じてもらえず殺されそうになる。フィンは絶体絶命の状況であっても、なぜか常に軽い雰囲気を醸し出している。

フィンはお気楽に宝を探し出そうとする。ただ平行してフィンは妻のテスと離婚させられようとする。テスが仕事をしている富豪のナイジェルと、フィルはお近づきになりたいと考える。ナイジェルの資金力を使って宝を見つけ出そうとする。ナイジェルの娘のジェマに近づき、皆を巻き込んで宝を見つけ出そうとする。

■ストーリー
トレジャー・ハンター、ベン・“フィン”・フィネガン(マシュー・マコノヒー)は何をしても憎めないタイプ。この数年、彼が執着しているのは18世紀のスペイン王から王妃への贈り物―1715年に海に沈んだとされる、40個の箱に納められた莫大な財宝―を見つけることだ。だが、それを見つけようとしている間に、彼は何もかも失ったうえに、妻のテス(ケイト・ハドソン)にも愛想を尽かされてしまう。テスは大富豪ナイジェル・ハニーカット(ドナルド・サザーランド)所有の豪華ヨットで働きながら、ようやく人生を立て直し始めるのだが、そのころフィンは財宝の在りかにつながる決定的な手かがリをつかむ。

そしてテスの困惑をよそに、フィンはナイジェルのヨットに乗り込んだばかりか、茶目っ気たっぷりの魅力をふりまいて、まんまと大富豪と彼の娘ジェマ(アレクシス・ジーナ)の心をつかんで宝探しに加わらせる。テスでさえ、ずっと謎だった財宝がついに見つかるかもしれないと思うと、興味をもたずにはいられない。だが、財宝を追っていたのは彼らだけではなかった。フィンがかつて師と仰いだモー・フィンチ(レイ・ウィンストン)、冷酷非情なギャング、ビッグ・バニー(ケビン・ハート)もフィンを出し抜こうと虎視眈眈とチャンスを狙っている。さて、財宝は誰の手に落ちるのだろうか?

■感想
フィンはちゃらんぽらんだが憎めないタイプだ。テスとの離婚協議の場に遅れてアフロで現れる。テスが離婚にいたるまでに疲れ切るのもよくわかる。フィンは付き合うには魅力的だが結婚するとなるとかなり奥さんに苦労をかけるタイプだ。そんなフィンはギャングのビッグバニーに金を借りて宝探しをするのだが、金を使い切ってしまう。

そのためギャングに狙われることになるが、宝探しを諦めない。唯一のヒントを手に入れたフィンはなんとかして宝探しを続けたいと考えスポンサーを探す。

港に停泊している巨大なヨット。富豪のナイジェルに近づこうと考えるフィンはその娘のジェマに近づいていく。実はナイジェルのヨットで働いていたのはテスだった。ここで別れたはずの妻と再会したフィンは困惑しながらもテスとともに宝探しを続けることになる。

ここでビッグバニーの命令を受けたギャングたちも宝探しに参戦してくる。さまざまな者たちが財宝を見つけ出すために必死に動き出す。フィンは相変わらず無茶なことをし続け、殺されそうになるのだがすんでのところで逃げ切っている。

偶然宝を見つけるテス。ただしギャングにテスは捕らえられ殺されそうになる。ナイジェルたちはテスを助けようとする。フィンも当然ながら大活躍する。ある程度お決まりな展開が続く。

全編コメディの要素が強くギャングが殺される場面もそこまでシリアスではない。フィンと海中で格闘するギャングたちも、まるでトムとジェリーのような信じられない仕掛けによりやられたりもする。間欠泉から海水が噴き出すとその勢いで金貨が空から降ってくる。なんとも素晴らしい場面だ。

軽い感じの宝探し物語だ。



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