フランス、幸せのメソッド


 2018.3.16      シングルマザーのシンデレラストーリー? 【フランス、幸せのメソッド】

                     
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評価:3.5

■ヒトコト感想
子どもを抱えて失業したシングルマザーのフランスが、新たな仕事先として見つけたのは…。職を失いショックで自殺未遂するまでのフランスが、金持ちの金融マンであるスティーヴの豪邸を管理メイドとなる。仕事はできるが女の扱いが無頓着で身勝手なスティーヴンにアドバイスするフランス。いつの間にかスティーヴンとフランスの関係が…。

観ていて非常に目が離せなくなる。スティーヴンが女の問題で四苦八苦している場面で、フランスがアドバイスする。金持ちスティーヴンと金がほしいフランス。ふたりの利害は一致し、ついにはスティーヴンの別れた妻の子供まで、フランスが面倒を見ることになる。ラストの流れがどうにも納得できないが、途中まではシンデレラストーリー的で先が気になる流れだった。

■ストーリー
シングルマザーのフランスは、スティーヴの家政婦として雇われることになる。スティーヴの3歳の息子の面倒をみるフランス。当初は対立していたフランスとスティーヴだが、お互いの距離が縮まっていく。そんな中、フランスはある事件を起こし――!?

■感想
フランスが職を得たのは、金持ちのスティーヴンのマンションを管理するメイドだった。最初はコメディ的な流れとなり、フランスのやることが、なぜかスティーヴンに気に入られ、とんとん拍子にうまくいく。このあたりでは、フランスの状況が改善しているので、シンデレラストーリー的な楽しさがある。

そこから、スティーヴンが女とうまくいかない様や、フランスから見たスティーヴンの状況など、この先どうなっていくのか?という先のわからない面白さに満ちている。

スティーヴンが別れた元妻から子供を押し付けられ、その面倒が見れないからとフランスに頼む場面から、物語の雰囲気は変わってくる。一日の料金をフランスが想定したよりもさらに高い金額を提示してくるスティーヴン。フランスが何より求める金を手に入れるのだが…。

そこから、いつの間にかフランスとスティーヴンが良い雰囲気となっていく。スティーヴンの新しい彼女のフリをして、社交界デビューし、そこで面白おかしく過ごす。そして…。なんだかうまくいきすぎな流れだ。

ラストの展開が少し納得できなかった。フランスの勤めていた企業が倒産した原因はスティーヴンにあった。空売りを仕掛けられての倒産ということだ。それを知ったフランスはショックを受け…。スティーヴンがすべて悪いわけではない。

ただ、フランスからすると、夢のようなスティーヴンの生活も、誰かの犠牲の上に成り立っていると認識したのだろう。そこからは怒涛の展開となる。ラストの場面はなんだか尻切れトンボのように、どうなったかがわからないまま終わっている感じだ。

序盤から中盤にかけての、金がほしいおばさんの成り上がりというのは見ていての楽しくなる。



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