2020.12.27 リフトに置き去りにされる恐怖【フローズン】
フローズン
評価:3
■ヒトコト感想
スキー場のリフトで取り残された場合どうなるのか。真っ先に考えるのは、雪の上に飛び降りるということだ。ただ、それがとんでもない高さだった場合どうなるのか。。。つい、日本のリフトを想像してしまうのだが、次にリフトが動き出すのが一週間後とまでなると、どのような状態となるのか。。。
衝撃的なのは、スキー場に普通にオオカミがいて、人間を襲うことだ。こんな環境であれば、普通にスキーをしていても、少し転んだりしたらあっという間にオオカミに襲われてしまうのではないか?と思えた。リアルなようで、より危機を強調するためにありえない展開にしている。ワンシチュエーションでハラハラドキドキすることは間違いないのだが…。
■ストーリー
日の暮れたスキー場で最後の滑りを楽しもうと、ダン、ジョー、パーカーの若者3人が乗り込んだリフトが、突然山上への途中で停止してしまう。リフトの係員の勘違いで、運転をストップしたのだ。いくら大声で救助を求めても、大自然の真っただ中では誰にも悲鳴は届かない。スキー場の営業は1週間後。ゲレンデの照明が消え、猛烈な吹雪にさらされたとき、携帯電話も食料も持たない3人は、自分たちが最悪の状況に陥ってしまったことを思い知らされる。
氷点下20度という血も凍りそうな極寒の暗闇の中、地上15メートルの空中に宙吊り状態で置き去りにされてしまったことを―。
■感想
スキー場でリフトに乗る場合はある。スノボなのだが、リフトに乗っていると、まれにあまりの高さに少し恐怖を覚える場合もある。もし、そんなリフトが途中で止まったとしたら。。それをワンシチュエーションとして映画化したのが本作だ。
強烈な寒さの中で、動くあてのないリフトの上でひたすら待ち続けている。一晩我慢すれば、翌日にはリフトが動き出すのなら我慢できるだろう。本作では、次にリフトが動き出すのが一週間後というのが強烈な足かせとなる。一週間待ち続けるのは無理なので、何かしらアクションを起こすということになるのだろう。
女1人と男2人。3人が乗るリフトが止まる。飛び降りるには高すぎる。ただ、吹雪いてきたので、寒さに耐えきれずひとりの男が飛び降りようとする。雪の上だからと、雪がクッションとなって助かるかと思いきや…。両足を骨折しその場から歩けない状態となる。
誰もが考える飛び降りるという手段の危険性と、降りてからもオオカミがやってくるというありえないような状況となる。スキー場で人食いオオカミがおちこちから湧き出てくる状況というのはどうなのだろうか。普通にスキーをしていても、オオカミに襲われる危険性があるということだ。
もう1人の男は、ワイヤーを伝って移動し柱から地面に降りることに成功する。ただ、ここでも人食いオオカミがやってきて攻撃をしてくる。生きながらにして大量のオオカミや野犬に食われるというのは、かなり苦しい死に方の一つだろう。
作中では、どんな死に方が一番苦しいかを3人で議論していたが、サメに襲われるよりも、オオカミに食べられる方が苦しいのではないだろうか。。ひとり残された女は、偶然の要素にも助けられ、無事に雪山から脱出することに成功する。
ありえないシチュエーションだが思わず見入ってしまう。
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