フィフス・ウェイブ


 2020.11.6      人間にとりつくアザーズの恐怖【フィフス・ウェイブ】

                     
フィフス・ウェイブ[ クロエ・グレース・モレッツ ]
評価:3

■ヒトコト感想
地球にやってきた謎の飛行物体。人類は謎の知的生命体をアザーズと呼ぶ。基本はこのアザーズに人類が侵略されるのだが、生き残った人類がアザーズと戦う物語だ。ポイントとなるのは、ウィルス攻撃に耐えたわずかな地球人たちに、アザーズはとりついてしまうということだ。とりつかれた人間は見た目がまったく変わらないが、人間を滅ぼすような行動をとる。

生き残った子供たちが訓練されアザーズにとりつかれた人間を殲滅するために戦う。子供たちとは別に生き残ったキャシーは軍事施設で訓練する弟を助けだすために動き出す。アザーズにとりつかれた人間が一目ではわからない、というのがポイントだろう。人類を滅ぼす第5波をどのようにして止めるのか。

■ストーリー
ある日、地球から400km上空を巨大な飛行物体が周回し始めた。人類はこの知的生命体を<アザーズ>と呼んだ。ニュースでこの衝撃的事実を知った女子高生のキャシー(クロエ・グレース・モレッツ)の平穏な日常は、この日を境に崩れ去って行く―。圧倒的知能を持つ生命体<アザーズ>により4度の攻撃を受け、人類の99%が死滅。壊滅状態となった地球で生き残ったキャシーは、人間と見分けのつかない<アザーズ>への恐怖に支配されながらも、第5の波を止めるべく彼らの秘密を探り始めるが―。

■感想
地球を侵略してきたアザーズ。大津波とウィルスにより人類は壊滅状態となる。生き残った人間を壊滅させるために、アザーズは第5波を用意していた。隠れてひっそりと生き続ける人間を壊滅させるためには、同じく人間で始末するしかない。

アザーズにとりつかれた人間は、人間を壊滅させるために動き出す。恐ろしいのは、見た目ではアザーズにとりつかれたとまったくわからない部分だ。人間たちは最後の抵抗として子供を集め、アザーズにとりつかれた者たちを殲滅するための軍を組織する。

アザーズの存在は恐ろしい。軍事施設に連れてこられた子供たちの目の前でアザーズにとりつかれた人間を見せ、それを子供自身の手で始末させる。家族を殺された恨みを晴らすために、純粋な子供たちはアザーズを殲滅するために必死に訓練する。

そんな状況からひとりはずれた状態となったキャシー。キャシーは孤独にアザーズらしき人間たちと対決している。軍事施設にいる弟を助けだすために。ここで、キャシーの助けとなるのが、半分アザーズにとりつかれた男だった。人間としての意識が残っているこの男の状態こそ完全体なのかもしれない。

ラストの流れは強烈だ。訓練された少年たちは、アザーズにとりつかれた人間たちと戦うのだが…。ここでおかしなことに気づく。アザーズにとりつかれたかを判別するスコープに、味方であるはずの少女が反応しているからだ。お互いを見ると、お互いアザーズにとりつかれているように見える。

結局のところ子供たちを訓練していた軍人たちがアザーズにとりつかれており、人間たちを殺し合わせるために少年たちを訓練していた。そのことに気づいた少年たちとキャシーは。。。

地球外生命体が効率よく人類を壊滅させるための手段は強烈だ。



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