ファイナル・スコア


 2020.11.4      チャンピオンリーグの最中にテロが起きる【ファイナル・スコア】

                     
ファイナル・スコア
評価:3

■ヒトコト感想
元有名レスラーのバウティスタがノックスとして激しいアクションを繰り広げる作品だ。物語の舞台がサッカー場というだけで、内容的にはダイハードのようにノックスがひとり奮闘しテロ組織と戦うという物語だ。ありきたりではあるが、チャンピオンズリーグの試合中にテロ組織に占拠されたサッカー場で、ノックスが戦友の愛娘であるダニーを助け出そうとする。

ノックスを助けるのは、ひとりの中東風な青年だけ。圧倒的不利な状況ではあるが、ノックスは神出鬼没であり、多数のテロ犯たちを倒していく。ラストは激しい爆発や、ヘリによる激しいアクションなど盛りだくさんだ。ノックスは元プロレスラーであるので、肉体での激しい戦いは強烈なインパクトがある。

■ストーリー
元アメリカ海軍特殊部隊の精鋭で、今も傭兵として死と隣合わせの生活を送るマイケル・ノックス(デイヴ・バウティスタ)は、弟同然だった今は亡き戦友の故郷・ロンドンを訪れていた。自分を実の伯父のように慕ってくれる戦友の愛娘ダニーを誘いサッカーの試合を観戦に出かけたノックスは、父親を亡くして以来荒んだ生活を送るダニーの久しぶりの笑顔を見てほっと胸をなでおろす。しかし、その裏では超満員の観客35,000人を巻き込んだ、恐るべきテロ計画が進行していた――。

■感想
元特殊部隊のノックスがサッカー場で暴れまわる。序盤ではテロ組織が統制された動きで、あっという間にサッカー場のセキュリティを占拠してしまう。試合中の選手や観衆がいっさい気づかないまま、サッカー場の出入りができず、観客の中から目的の人物を探し出そうとする。

統制された兵士たちであるため、非常に困難な状況となっている。セキュリティを牛耳ることで、外の警察組織からの問い合わせがあっても常に問題ないと答えさせている。すべてが周到に用意された状況となっている。

ノックスは単純にダニーを助けたいから行動している。テロ組織の目的が何なのかなんてどうでもよい。ただ、ひたすらサッカー場の爆発や組織の攻撃からダニーを守るためにテロ組織と戦っている。ノックスがテロのメンバーたちを倒していくために、テロの首謀者から狙われることになる。

最新IT機器を駆使し、サッカー場の観衆をすべて顔認証し目的の人物を探し出そうとする。そこまでの能力があるので、ノックスの素性もすぐに丸裸にされてしまう。そこからダニーの存在がバレ、皮肉にもノックスが暴れれば暴れるほど、ダニーが狙われることになる。

ロンドンの警察組織とは別に、もっと大きな組織的なテロを取り締まる部隊も入り込んでくる。それぞれに目的が異なっているため、本来は味方同士のはずが、いつの間にか敵同士のような関係となっている。ノックスだけが孤軍奮闘している。

テロ組織としても、外にいる警察だけを相手にするのならば、なんの問題もなく観衆を人質にとり目的を達成できたはずだ。それがノックスという異物がサッカー場に入り込んでいたがために、計画がすべて破綻しようとしている。

舞台がサッカー場というのが新しいのかもしれない。



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