ファースター 怒りの銃弾


 2019.12.21      有無を言わせぬ復讐の鬼【ファースター 怒りの銃弾】

                     
ファースター 怒りの銃弾 監督:ジョージ・ティルマン・Jr//ドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)/トム・ベレンジャー
評価:3

■ヒトコト感想
強盗事件のメンバーとして逮捕され10年服役した男が出所してきた。復讐の鬼となる男。10年間の恨みはすさまじい。目の前で兄を殺され、強盗で手い入れた金を全て奪われる。ターゲットは5人。ドウェイン・ジョンソンが激しい戦いを繰り広げる。復讐される側も次は自分の番だと理解している。

そこに薬物中毒のベテラン刑事や、なんでも完璧にこなし刺激を求め続ける殺し屋が登場してくる。殺し屋は自己満足のためだけに1ドルで殺しを請け負う。出所した男の目的はただ復讐するだけ。余計な殺生は考えていない。ラストではすべての黒幕が登場してくるのだが…。不死身の男・ドウェインジョンソンにふさわしい役柄かもしれない。復讐の鬼にとっては復讐だけが全ての目的だ。

■ストーリー
10年間の恨み、5日で果たす。ターゲットは5人。“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン主演の超弩級アクション!強盗罪で10年の刑期を終え、出所した一人の男。彼は自分を陥れた男たちに復讐を始める。だが監視カメラによって彼の身元は割れ、ベテラン刑事が捜査に乗り出すことに。やがて被害者の共通点と、そこに隠された10年前のある事件が浮き彫りになってくる…。

■感想
男にターゲットとされた者たちは、自分たちが狙われていることに気づいている。ある者は覚悟を決め、ある者は1対1の対決を望む。その結果自分が死ぬことになろうと後悔はない。ただ、息子にだけは謝るように連絡を頼んだりもする。

普通の物語の主人公であれば、男はターゲットに子どもや家族がいる場合は、手心を加えたりもするのだが…。本作の男はまさに復讐の鬼となっている。あげくは、仕留め損ねて相手が重体で入院していると知ると、執念で手術室にまで押し入り銃弾を撃ち込んでいる。

男を始末することを依頼された殺し屋は特殊だ。有り余る金を持ち、なんでもできるイケメン男。ただ、日々の刺激を求め1ドルで殺しを請け負っている。あっさりと男を殺害しようとしたのだが…。男の想定外の手ごわさに、逆に執念を燃やしたりもする。

目標が困難であればあるほど乗り越えることに熱くなる殺し屋。男からすると無関係な者とは戦いたくはないのだが…。さらにここに薬物中毒のベテラン刑事が関わってくる。男の復讐は着々とすすみ、今では更生した者にさえあっさりと牙をむく。

男は最後のターゲットを始末しついに復讐をやり遂げるのだが…。そこから先は、強烈なインパクトのある流れとなる。ベテラン刑事が実は過去に男を襲撃した黒幕だった。たまたま男に姿を見られていないためにターゲットとされていないだけ。殺し屋にも依頼したのもベテラン刑事だった。

すべてが明らかになった時、男はベテラン刑事に頭を撃ち抜かれてしまう。衝撃的な結末かと思いきや、そこからさらに男が復活してくる。過去の襲撃により頭に鉄板を入れていたために助かったということだ。

有無を言わさぬ復讐の鬼だ。



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