エスター


 2018.7.14      悪魔のような子供の激烈な表情 【エスター】

                     
エスター [ ヴェラ・ファーミガ ]
評価:3

■ヒトコト感想
悪魔のような女の子エスターの物語だ。ある家族の元にひとりの少女が養子としてやってきた。見た目や素行は非の打ちどころのない少女ではあるが、何かしら怪しげな雰囲気がある。ポイントは家族の中には、話すことができない少女マックスがいるということだ。兄と妹、その間にエスターが入るような感じだ。

エスターはマックスにだけわかるように数々の悪事を働く。そして、終いにはエスターは家族の父親にまで色目を使うようになり、妻である女を排除しようとする。この時点でエスターの異常性に気づくことになる。結末間近にはエスターの衝撃的な真実が明らかとなる。エスター役の子役の演技のすさまじさには、思わず目が釘付けとなってしまう。

■ストーリー
赤ん坊を死産した夫婦は、エスターという一人の少女を養子に迎え入れた。しかし引き取ったその後、エスターの本性に気付き始めた妻のケイトは夫のジョンたちにそれを知らせようとするが、彼女の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく…。出演はベラ・ファーミガ、ピーター・サースガードほか。

■感想
流産した夫婦の元にエスターという養子がやってくる。かわいらしく礼儀正しい9歳の女の子だ。序盤ではエスターの良い子ぶりがこれでもかと描かれている。そこからエスターが次第に学校で問題行動を起こし始め、その後、エスターの異常さに妻が気づくことになる。

エスターはまるでダミアンのような恐ろしさがある。誰も見ていない時に背中を押して高所から同級生を転落させたり、マックスだけがその姿を目撃したとしても、脅して誰にも言えないようにする。話すことができないマックスだけが真実を知る。マックスがかわいそうで仕方がない

エスターの怪しさに気づき始めた者たちは、エスターの魔の手にかかる。まず最初は養子を手配したシスターだ。エスターの異常性に気づいたところでエスターに頭をかち割られる。そして、例のごとくマックスだけがその場面を目撃し、エスターはマックスを脅す。

その脅し方がまた強烈で「誰かに話すと、母親を同じようにする」というようなものだ。幼いマックスだけがすべてを抱え込む様は、見ていて悲しくなる。そしてエスターの魔の手はあらゆる人物へと続いていく。

ラストではエスターの正体が明らかとなる。まさに衝撃的な展開だ。父親の前で化粧をして着飾ったエスターがいる。そして父親を誘惑し始める。まさに驚愕の展開だ。のちにエスターのモンスター具合が語られ、その理由までもが語られることになる。

エスターの犠牲者は増えるばかりで、最後には母親とエスターの対決がまっている。本性を現したエスターの表情はすさまじい。そして、その演技をしている子役もまた強烈なインパクトを放っている。

エスターの鬼気迫る表情は恐ろしすぎる。



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