エントラップメント


 2022.2.21      コンゲーム後の恋愛物語【エントラップメント】

                     
エントラップメント [ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ]
評価:3

■ヒトコト感想
女調査員のジンが美術品専門の泥棒マックに近づいていく。同業者と偽り、ジンはマックに近づくことに成功し一緒に高価なマスクを盗みだすことを計画する。この計画から実行までのシーンはまるでルパンのように典型的な大泥棒の所作だ。マスクの周りにはレーザーが張り巡らされている。それを潜り抜けるのはマックの指示で動くジンだ。

レーザーは見えないがマックが特殊なレンズでそれを見てジンに指示を出す。大泥棒としての展開は面白い。そして、目的を達成したあとの二転三転する騙し合いも良い。結局はマックの仕掛けにはまり、ジンはあべこべに逮捕されてしまう。それで終わりかと思いきや、ラストは恋愛風味で終わっている。

■ストーリー
NYでレンブラントの名画が盗まれた。莫大な損失を被った保険会社の調査員ジンはその華麗なる手口から、伝説の怪盗マックの仕業と確信していた。ジンは新たなる獲物を餌にマックを罠にかけるべく、自らも同業者と偽りマックに近づいた。しかし、計画の途中、ひょんなことからジンの正体を知ったマックは……。

■感想
コンゲームものといっても良いのだろう。ジンはマックを逮捕するためにマックに近づく。伝説の怪盗マックが興味を引きそうなお宝を提示し、一緒に盗もうと呼びかける。そこから、ジンとマックの協同戦線がスタートする。

マックは盗み前にすべてを緻密に準備する。実行する場面はまさに大泥棒ルパンのように多種多様な機器を用いて信じられないようなアクロバティックな動きで目的の美術品を手に入れる。ただ、その前段階で、しっかりとリハーサルをしている。ジンはそのリハーサルで何度もダメ出しをされている。

ジンとマックのコンビのピークはマスクを盗み出す場面だ。レーザーが張り巡らされる中を巧みな動きでマスクを奪い取る。そして、次のターゲットは銀行が大晦日に一瞬だけシステムが停止するタイミングを狙い大金をデータとして奪い取る計画だ。

強固なセキュリティが張り巡らされたビル内で動き出すふたり。相手側にはマックたちの手口を知り尽くした男がいる。そんな中でもマックたちは一瞬の隙をついて大金をかすめ取る。ただ、その後の脱出ルートで絶体絶命のピンチに追い込まれることになる。

ジンだけが逃げ出すことに成功し、マックと落ち合う場所へ向かうと、そこにはマックがいたのだが…。ここで警察が登場しジンは逮捕されてしまう。マックは警察側で実はジンが最初からはめられていたのだが…。ここでひとつの大どんでん返しがある。

元々はジンがマックを逮捕させるために近づいたはずなのだが、いつの間にかあべこべの展開となっている。これで終わりかと思いきや、さらにもう一波乱あるのが良い。二転三転し最後は恋愛映画のような終わり方となる。

美術品を盗み出すまでのスリリングな展開が良い。



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