エクストラクション


 2018.12.21      父親に憧れる息子 【エクストラクション】

                     
エクストラクション [ ケラン・ラッツ ]
評価:2

■ヒトコト感想
伝説的なCIA工作員のレナードを父にもつハリーの物語だ。父親にあこがれCIAに入ったはよいが事務方としての仕事しか回されない。ハリーが父親と同様に工作員として任務にあたるため、独自にトレーニングを重ね、成長していく。そんな中でレナードが任務中に拉致され、世界を揺るがす最新兵器が行方不明となる。ハリーはそれを奪還する任務を担当するのだが…。

ハリーのやんちゃっぷりがすさまじい。レナードの親心を無視して、自分がやりたいようにやる。危険な任務にも自ら突っ込んでいき、後先考えない行動をとる。ハリーは父親にあこがれてはいるが、父親の言うことを無視して独自の行動にでる。レナードの見せ場はほとんどない。

■ストーリー
凄腕CIA工作員のレナードを父に持つハリーは、父の後を追いCIAに勤務し、アナリストとしてデスクワークに追われていた。ある日「コンドル」と呼ばれる極秘のハッキング装置の移送任務中、レナードが行方不明になってしまう。ハリーは父の救出任務に志願するが…。世界を揺るがす最新兵器をめぐり、過去から今にまたがる陰謀と復讐の闘いを繰り広げるノンストップ・スパイ・アクション。

■感想
父親にあこがれて息子がCIAに勤務する。ただ、父親としては危険な目に合わせたくはないので、息子が安全な内勤になるように裏から手をまわす。そんな親心を知らず、息子の方は父親と同じように工作員になるために日夜トレーニングに励む。

ハリーが不憫でならない。激しいトレーニングと格闘技の訓練をし、射撃訓練をしながらもどれだけ移動願いを出しても父親が裏で手をまわしてハリーの異動を阻止する。そんな状況でも、めげずにひたすらチャンスをうかがうハリーの気概はすばらしい。

レナードの最後の任務として、最新兵器の運搬を任されたのだが…。そこでレナードが拉致されてしまう。CIAが血眼になって探す最新兵器。これを悪用されると世界中のIT機器でまたたくまに不具合が起きてしまうという恐ろしいものだ。

ハリーがひとり奮闘し父親を助けだそうとするのだが…。CIAの幹部たちはハリーがただの事務屋だと思い、なんの期待もしないし、余計な邪魔者だと考えたりもする。この幹部たちの考えを覆すようなハリーの活躍がまっている。

レナードを救出するために必死になる。その先には、ハリーがひたすら奮闘するしかない。敵組織はハリーを侮っているが、案の定、ハリーが今までのトレーニングの成果を発揮し、またたくまに敵組織の内部に入り込んでしまう。

このハリーの奮闘ぶりと、レナードが父親らしいことを最後にするというのがポイントなのだろう。わりとありきたりなパターンだが、ブルースウィルスが父親役をやるのも、食傷気味かもしれない。あちこちでいろいろなタイプの子供たちの父親をやっているが、本人のキャラはほぼ変わらない。

ダイハードと少しだけかぶる。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp