英国特殊空挺部隊 オペレーションV


 2021.3.28      タイトルからは予想できない流れ【英国特殊空挺部隊 オペレーションV】

                     
英国特殊空挺部隊 オペレーションV
評価:2.5

■ヒトコト感想
タイトルからすると、特殊部隊が困難なミッションに挑むような物語に思える。パッケージも重装備の兵士が勇ましく戦う姿だ。冒頭、小さな民家に複数の男女が集まり会話をしている。何かの集まりらしく、真剣な会話を続けている。その周りに特殊部隊が待機している。物語はヴァンパイアとそれを退治するための特殊部隊の物語となっている。

予想外の展開だ。タイトルには一切ヴァンパイアの情報がないため、騙されたと感じる人もいるかもしれない。ヴァンパイアと特殊部隊の戦いはそこまで激しいものではない。ヴァンパイア側がやけに個性的で、中には人に噛みつかないというポリシーをもった者もいる。結局、なんだかわからないまま終わっている。

■ストーリー
漆黒の闇に包まれた森の中。空を見上げれば不気味な満月が光り輝いている。息を潜め、じっと「その時」を待つ、英国特殊空挺部隊SAS。選ばれし精鋭部隊はとある一軒家に全神経を集中させていた―。狙いは「ヤツ」ら。1000年にわたって繰り広げられてきた人類vs「ヤツ」らの戦いにとどめを刺すべく、今夜いよいよ前代未聞の極秘ミッションが出される!

■感想
特殊部隊が民家を囲む。特殊なゴーグルで中にいる者の体温がわかる。その体温で人間か人間ではないかの判断をしている。民家の中には老若男女、数人いる。何かの会合のようなことをしている。そこにひとりの男が参加する。

序盤ではまったくどのような物語か想像ができない。民家に集まるのがヴァンパイアだとわかる。特殊部隊はヴァンパイアを殲滅するために民家を取り囲んでいるとわかる。いきなり登場してきたヴァンパイアには強烈な驚きしかない。タイトルからはまったく想像できない流れだ。

ヴァンパイアの中でも様々な個性がある。人間を食料としてきた者。決して人間を食べず動物を食べて生活してきた者。新しい仲間となる者など。。特殊部隊が民家に激しい銃撃を加えたとしても、ヴァンパイアはビクともしない。

ヴァンパイアを撃ったとしても多少のダメージを与えることはできるが、死ぬことはない。殺すためには太陽の光をあてるか、心臓に杭を刺すしかない。ヴァンパイアからの反撃が始まると、次々と特殊部隊のメンバーはやられていく。ただ、その中でヴァンパイアの一部は捕らえられたりもする。

特殊部隊とヴァンパイアの戦いはよくわからないなますすんでいく。特殊部隊よりもヴァンパイアの方がキャラ立ちしている。タイトルのイメージからすると、特殊部隊のインパクトが弱すぎる。結局はヴァンパイアに特殊部隊は負けることになる。

ラストの展開は、ヴァンパイアと共に行動する人間が軍用トラックを運転してどこかに行くという終わり方だ。ヴァンパイア同士の会話が、ユーモアを交えた会話であり、深刻な状況でありながら、余裕があるような雰囲気すらある。

明かなヴァンパイア映画だ。



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