映画版 犬飼さんちの犬


 2021.2.3      犬嫌いのおじさんが犬を克服する【映画版 犬飼さんちの犬】

                     
映画版 犬飼さんちの犬
評価:2.5

■ヒトコト感想
TVドラマとして放送されていた作品の映画版。ドラマは見ていないが、内容が単純なのですぐに物語に入り込むことができた。単身赴任中の犬飼さん。離島での暮らしから早く家族の元に帰りたがっているのだが…。まず犬飼さんはテレビ電話で家族と朝食の場を一緒にしたりと、離れて生活してはいるが、かなり家族との関係を重視しているのがわかる。

単身赴任から戻ってきた犬飼さんの目の前には苦手な犬がいる。白い犬は犬飼さんに似ているからと子供たちが飼い始めたらしい。サモンという名の犬。犬嫌いの犬飼さんとサモンと家族の物語となっている。犬飼さんは犬が嫌いにもかかわらず、どうにかして犬と仲良くなろうと奮闘する物語だ。

■ストーリー
単身赴任から戻った犬嫌いの家長と家族が飼い始めた犬の闘いを描くハートウォーミングドラマの劇場版。犬飼保が1年ぶりに家に帰ると、主の座に鎮座していた白い子犬。それは、子供たちが「父親に似ているから」との理由で迎えた新しい家族だった…。

■感想
犬飼さんはスーパーの店員として働いている。離島での生活は、家族と離れ離れになることでさみしさを感じている。そんな犬飼さんは大の犬嫌いだ。朝食の時間になると家族とテレビ電話をしながら、まるで同じ食卓を囲んでいるように食事をする。

学校で何があったかとか子供たちと家族の会話をする。単身赴任でここまで家族との絆を大切にする男も珍しい。家族が何か犬飼さんに隠しているというのを画面越しから感じることができる。そして。。。単身赴任から帰ってくると。。

家族の大黒柱が単身赴任で長期間家を空けているとどのような変化があるのか。家族は犬を飼い始める。犬飼さんが犬が嫌いだと知りながら、犬飼さんに似ているからと犬を飼いネクタイを締めてみたりもする。

犬だけでなく奥さんは商店街で路上ライブのようなことをしていると知る犬飼さん。家族の別の一面を見たという思いと、家族関係系の変化が強烈に描かれている。犬飼さんが必死に飼い犬のサモンと仲良くなろうとしているのがすごい。犬との交流を描いた作品だ。

犬飼さんはサモンと仲良くなろうと様々な行動にでる。ペットショップの店員にアドバイスをもらったり。ドッグランで周りの飼い主から白い目で見られたり。犬向けの新商品を開発したりとアグレッシブな面もありつつ、犬嫌いがどのようにして犬を克服していくかが描かれている。

犬飼さんと家族の関係は決して悪くはない。ただ、自分が単身赴任中に勝手に何の相談もなく犬を飼われていたりするとショックなことは間違いない。おだやかな犬飼さんが、犬のことになると声を荒げるのがその証拠だ。

強烈なインパクトがあるのは間違いない。



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