エアポート2018


 2020.6.24      幽霊が機内の通路をゆっくりとすすむ【エアポート2018】

                     
エアポート2018
評価:2.5

■ヒトコト感想
飛行機内部のパニック映画だ。過去にはテロリストや、アクシデントによりパニックはあるのだが、本作では心霊現象によるパニックとなっている。冒頭から心霊現象を目撃する乗客がいる状態で、パニックが少しづつ広まっていく。心霊現象に遭遇し一部の乗客がパニックを起こす。そこでも、航空保安局の者やCAは「そんなバカな」と乗客をなだめる。

途中で突然機内の電源が消失し、真っ逆さまに墜落しそうになる。電源が回復しことなきをえるのだが、乗客たちのパニックがおさまらない。衝撃的なのは、後半で全乗客の目の前に幽霊が登場する場面だ。シートの通路をゆっくりと歩く幽霊。両脇の乗客たちは幽霊から目を離すことができない。そして、突然消える。新しいタイプの飛行機パニック映画だ。

■ストーリー
ロサンゼルス発ニューヨーク行きUS57便。管制塔でも予測されていなかった巨大な雷雲が、突如機体の眼前に現れる。そのまま機体は乱気流へと飲み込まれるが、手動操縦に切り替えなんとか難を逃れる。一同が安堵する中、乗客の一人が急に発狂して暴れ出す。連邦航空保安局のタデウスが取り押さえるが、その乗客は、なんと飛行機の翼の上に人が立っていたと言う…。

■感想
巨大な雷雲に包まれる飛行機。機内では不安な表情を浮かべる乗客たち。その中でひとりの男が窓の外に恐ろしい人影が見えたことでパニックを起こす。幽霊が小出しにされ、一部の乗客は心霊現象に直面しパニックとなる。機内食にはウジがわき、機内の電源は消失し、一度は墜落騒ぎまでおきる。

あまりにおかしな現象が目白押しだ。現実的な面では航空保安局の者が銃をもちだして乗客を落ち着かせようとする。まだ、この段階では誰も心霊現象を信じていない。

中盤にかけては明らかに機内の様子がおかしくなる。乗客同士が言い争ったりもする。それらを必死でおさえるCAたちなのだが…。パイロットたちは必死で暗闇の中、どうにか目的地に到達しようと必死に飛行機を制御しようとする。

そこから、突如として乗客の目の前に幽霊が登場してくる。今まで信じていなかったCAや航空保安局のマッチョな男はあぜんとして銃を構える。ゆっくりと通路を歩く幽霊。体はボロボロ、顔も一部が崩れ落ちている。周りの乗客はその姿をじっと見つめるしかない。

目の前から突然消える幽霊。なぜこの機内で心霊現象が起きるのかを調査し始める乗客たち。かなり特殊な状況だが、なんとなくオチは想像できてしまった。機内にはひどい殺人鬼がおり、その殺人鬼へ恨みを晴らすために幽霊が現れたということだろう。

乗客が協力して心霊現象を解明しようとする。なぜそうなるのかわからないが、ここへきて一致団結している。誰が殺人鬼かはわりと早めに判明する。心霊現象と飛行機パニックを融合するというのは新しいかもしれない。

幽霊の実体が現れる場面は衝撃的だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp