エアポート2017


 2020.2.3      ありきたりな飛行機テロ映画【エアポート2017】

                     
エアポート2017 ミミ・ダヴィラ
評価:2

■ヒトコト感想
飛行機がテロ組織に狙われた。高度を500フィート以下に下げると爆発すると予告された飛行機の内部で何が起きるのか。割とよくあるパターンの飛行機テロ物だ。目新しい部分はなく、飛行機内部でのゴタゴタと犯人探し。そして、地上では捜査官が右往左往し、どうにかして飛行機内部の爆発物を取り除こうとする。

そのためにとった手段は、なんと飛行機に戦闘機を横付けして乗り移るというありえないアクロバティックな手段だ。組織的なテロで、お決まり通り飛行機内部には脱出する前提での内部工作者がいる。無名俳優ばかりでかなり低予算映画なのだろう。ありきたりな展開と、ちょっとよくわからないラストというのがこの作品の特徴かもしれない。

■ストーリー
新婚のドナは、夫とケンカをして一人旅に出掛け、飛行機でロスに戻る途中だった。そして、機体が着陸態勢に入った頃、CAのアレクシスが機内で不審なテープを発見する。そこには、高度500フィート以下になると機体が自動的に爆発するという、テロリストからの予告が吹き込まれていた…。

■感想
飛行機の内部で不審なテープが発見される。それは高度500フィート以下になると爆発するという予告だった。飛行機のテロ物である本作。出演者は見たことのない俳優ばかり。すさまじいB級臭がするのだが、流れとしてはありきたりなパターンだ。

そもそもなんのためのテロかというと、特殊な暗号を駆使できる技術者から機密を盗み出すために、脅しの材料として妻が乗る飛行機を爆破するということらしい。なんだかかなり回りくどいのだが、お決まりどおり妻は飛行機内部で大活躍する。

機長やCA、そして副機長たちのイザコザがある。突然テロの疑惑がわいてきたとき、それらがすべて真実かどうかを見極める必要がある。1500フィート以下になった瞬間に飛行機の一部機能が制御不能となる。このことでテロ騒ぎはいたずらではないことがわかる。

地上では管制官とFBI捜査官が激しいやりとりをする。この捜査官が無茶苦茶な要求をし始める。定番だが、飛行機を打ち落とし、これ以上の被害を防ぐというのがある。その代わり、機内の72名の命を犠牲にすることになる。

捜査官は戦闘機で飛行機に横付けし、そこからワイヤーで乗り移るという無茶苦茶な方法を選択する。当然、うまくいくはずもなく、事態は深刻さを増していく。テロの首謀者と思わしき人物は、ひとりパラシュートで脱出しようとするのだが、乗客にバレてエンジンに吸い込まれることになる。

強烈なインパクトはないのだが、B級感がすごすぎてあまり集中できなかった。機長が非常に男気がありかっこい。騒ぎ出す乗客や、文句を言う副機長をなだめるまでの行動は非常にあざやかだ。

典型的なB級映画のパターンだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp