デビル


 2021.10.20      ローリーには幸せになってほしかった【デビル】

                     
デビル
評価:3

■ヒトコト感想
若きブラッドピットがIRAのテロリストとして躍動する。純朴でイケメンで人当たりの良い青年のローリー。ニューヨークの警官トムの元で下宿することになり、トムの家族とローリーとの交流が描かれている。テロリストという裏の顔を知らないトムたちは、ローリーを好青年として受け入れている。ローリーもトムの家族たちとの生活を心から安心できる場所として考えている。

トムがローリーの裏の顔を知る瞬間は衝撃的であり、悲しくなってくる。ローリーのことを信頼していたトムは裏切られた気持ちなのだろう。願わくばローリーがテロリストではなくごく普通の青年としてトムたち家族と交流できる世界線があってほしいと思ってしまった。

■ストーリー
ニューヨークの実直な警官トムの家に下宿人としてやって来た、純朴で快活なアイルランド青年ローリー。しかし、その天使の笑顔の裏側には、国際手配されたIRAのテロリスト、“エンジェル”という“悪魔の顔”が隠されていた…。ハリソン・フォードとブラッド・ピットの2大スターが対決するサスペンス・アクション超大作!

■感想
幼いころに目の前で父親が射殺されたローリー。IRAとしての活動に心血を注ぐ青年へと成長したローリー。父親の仇というイメージが強いのだろう。ローリーがアメリカで武器を手に入れるため、身分を偽りNYの警官の家に居候することになる。

この警官のトムが融通がきかない堅物な警官だが、ローリーを受け入れている。ローリーとトムの家族との交流が印象的だ。純朴なアイルランド青年を受け入れるトムの家族たち。子供たちはまるで兄のようにローリーを慕い、トムと妻は息子のようにローリーに接する。

ひそかにローリーは武器を手に入れるために活動している。トムの家に武器を買うための資金を隠してはいるが…。ここでアクシデントが発生し取引相手がローリーの金を盗もうとする。ここでトムたちが巻き添えを食うことになり、ローリーは怒りで取引相手のところへ乗り込む。

トムの実直な警官ぶりが表現されているエピソードが事前にあり、長年連れ添った同僚でさえもその不正を許さず告発する男だ。そんなトムがローリーの周辺に巻き起こる不振な出来事が気になりだしてしまう。。。

ローリーの正体に気づいたトムは、テロリストとしてのローリーを逮捕しようとする。ローリーは仲間のために逮捕されるわけにはいかないと逃げ続ける。ローリーはテロリストとして実践を経験してきたので、アメリカのギャングたちをひとりで圧倒してしまったりもする。

トムとの望まざる戦いにしても、ローリーはあっさりと勝てたのかもしれない。どこかにトムとその家族に関する思いが銃の腕を鈍らせたのかもしれない。ローリーの最後は妙に物悲しい雰囲気がある。

トムたち家族とローリーの幸せな結末を夢見ていた。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp