デス・プルーフ in グランドハウス


 2019.12.1      タランティーノらしいグロテスクさ【デス・プルーフ in グランドハウス】

                     
デス・プルーフ/カート・ラッセル
評価:2.5

■ヒトコト感想
タランティーノ監督作品。序盤からタランティーノらしいダラダラとした会話が続く。女たちがワチャワチャと騒ぎながら車に乗りバーに到着する。バーでの小粋な会話が続くのだが、カウンターでひっそりと飲むスタントマンマイクがいる。マイクは女たちと親しげに会話を続けるのだが…。マイクの乗る車は明らかに怪しい。

女のひとりを助手席に乗せるのだが、マイクの車はスタントマン仕様で事故にあっても運転手は無傷なように強固なガードがされている。ただし安全なのは運転手だけ。助手席に乗った女はあっさりと殺されることになる。そしてマイクは残りの女たちが乗る車に突っ込んでいく。この場面が本作のピークだろう。足が飛び顔面にタイヤが激突する激しい事故シーンだ。

■ストーリー
奇才、クエンティン・タランティーノ監督が“グラインドハウス”にオマージュを捧げたカーバトル・アクション。改造車を駆り、殺人を犯すスタントマンとスタントウーマンの死闘を描く。

■感想
タランティーノお得意の激しい血みどろの物語となっている。女たちが適当な会話をダラダラと続ける。バーで小粋な会話を続ける中で、カウンターに座るスタントマンマイクが女たちに近づいていく。気のいいオジサンのような雰囲気をだしてはいるが…。

女たちが乗る車をじっくりと追いかけたりもする。マイクは明らかなる異常者だ。走る車を追いかけ、スタントマン仕様の車で相手に激突する。となると、相手の車は大破し、中の女たちは全員無残な死体となる。グロテスクな場面が目白押しだ。

タランティーノ作品の特徴としては、血みどろのグロテスクシーンと、意味のないダラダラとした会話がある。本作でも2グループの女たちが登場するのだが、それぞれがダラダラと本編に関係のない会話を続けている。

くだらない会話であり、その後の伏線として生きているわけでもない。キャラ立ちはしてくるのだが…。本作に登場してくる女たちは総じて気が強い。マイクに襲われたとしてもやり返そうとしたりもする。かなり強烈な女たちだ。

2グループ目の女たちは車に試乗し、そこでボンネットの上にしがみついて車を飛ばすというとんでもない遊びをしている。そんなクレイジーな女たちに向かっていくマイク。最初はマイクのスタントカーが女たちの車を圧倒していた。

逃げ回る女たちと追いかけるマイク。車が止まると女のひとりがマイクに銃弾を浴びせかける。途端にマイクは撃たれて弱気になり逃げ惑うしかない。ここからは立場が逆転し追いかける女たちと逃げるマイクという図式となる。

ラストは結局タランティーノらしい展開となっている。



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