溺殺魔 セバスチャン・ドナー


 2019.11.3      水が恐ろしくなるホラー映画【溺殺魔 セバスチャン・ドナー】

                     
溺殺魔 セバスチャン・ドナー [ ミッチェル・マイレット ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
よくわからないホラーだ。水恐怖症のマディソンはあまりに水が恐ろしく日常生活にも影響が出始める。大事な友達の結婚式を雨が降ったからとすっぽかしたりもする。これはまさに異常な状態だ。マディソンは霊感の強い友達に心霊療法で水恐怖症を克服しようとするのだが…。冒頭から恐ろしい風貌の男が、薄暗い部屋のバスタブから登場してくる。

マディソンはバスタブに入った状態であり、そのまま溺れさせられようとする。この恐怖の元凶はセバスチャン・ドナーということがのちに判明する。心霊現象の中でセバスチャンとマディソンの関係が明らかとなっていく。ちょっとした水たまりに人間が吸い込まれる場面と、ガラス張りの箱に閉じ込められて溺れさせられる場面は強烈だ。

■ストーリー
マディソンは、あることがきっかけで水恐怖症を患っていた。雨の日は外出できず、飲む水も怖がり、点滴で水分を体に入れるほどになっていた。彼女の友達も彼女を心配し、親友のハナは特に気にかけていた。そんなハナは、霊感の強い女友達に頼んで、マディソンに心霊療法を行い、水恐怖症を克服させようとした。しかし、その心霊療法が悲劇の始まりだった・・・・。

■感想
冒頭から恐ろしい風貌の男がバスタブに女を押し付け溺れさせようとしている。マディソンはその経験から水恐怖症となる。水が恐ろしいのは命にかかわる。コップの水も恐ろしい。雨すらも恐ろしく、雨が降ると外に出ることができない。そんな状態のマディソンだけに、友達関係でギクシャクしてくる。

友達の大事な結婚式に雨が降ったからとドタキャンしたりもする。マディソンの異常な状態を心配した友達は、霊感の強い友達による心霊療法により水恐怖症を治そうとするのだが…。

マディソンは自分の経験を元に恐ろしい男の調査を始める。そのタイミングで周りの友達が行方不明になっていく。ちょっとした水たまりに吸い込まれていく。吸い込まれた先は謎のバスタブがある部屋だ。

セバスチャンがいる部屋に水たまり経由で転送されるイメージだろう。この部屋に来てしまうともはや脱出することはできない。ガラス張りの箱に入れられ蓋を締められ、そこには水が流れ込む。恐ろしいまでの息苦しさだ。おぼれ死ぬなんてのは最高に苦しい死に方なのだろう。

マディソンはセバスチャンのアジトを探し出そうとする。その過程で自分のルーツを知る。心霊系のホラー映画であることは間違いない。見どころは、ちょっとした水でもそこに吸い込まれてしまうと、あっという間にバスタブの部屋に送り込まれてしまうということだ。

マディソンが執念でセバスチャンのアジトを見つけ出し、そして仲間のかたきをうつ。ちょっと変わったホラーであることは間違いない。日本で水関連のホラーというと「仄暗い水の底から」があるが、やはり本作とはかなりテイストが異なる。

珍しいパターンのホラー映画だ。



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