ディープ・ブルー


 2021.12.17      建物の廊下をサメが泳ぎ回る【ディープ・ブルー】

                     
ディープ・ブルー
評価:3

■ヒトコト感想
海の上につくられた研究施設内部で、凶暴なサメが暴走する。サメの脳を研究するためにサメの脳を進化させた結果、サメは狂暴化し高い知能をもち人間を攻撃し始める。本作のポイントは。海の上に浮かぶ施設がサメの攻撃により内部から破壊され、海水が施設内へ入り込んでくる部分だ。おぼれる恐怖かサメに襲われる恐怖か。

施設が特殊な迷路のようになっており、激しい水圧により施設が破壊されたりもする。DNA操作されたサメはすさまじい凶暴さを示している。迫りくる水から逃れることができたかと思った瞬間、下から巨大なサメが人をひと飲みにしてしまう。内部の仲間割れはともかく、水圧により激しく入り込む海水とサメの恐怖はすさまじいインパクトがある。

■ストーリー
太平洋上に建造された、海洋医学研究施設(アクアティカ)。そこでは、凶暴なマコシャーク(青鮫)の脳組織から新薬を製造する研究を行っていたのだが、研究を急いだスーザン博士が鮫のDNAを操作したために、サメは巨大化し、高度な知識を持つ新種と化してしまったのだ!やがて、人類と同様の知能を備えた巨大ザメは殺戮ゲームを開始。折しも海上は激しい嵐に見舞われ、海の孤島となった研究所では人類とサメとの死闘が始まる!!

■感想
海上の建造物。非常に危険に満ち溢れている。建物が崩壊すると、内部にいる研究者たちは逃げ場がない。水が押し寄せてくる。さらには、その施設内部ではサメの研究をしている。認知症の治療薬を作るためにサメの脳をDNA操作し知能を高めている。

最初は従順に人間の言うことを聞いていたサメ。まるでイルカのようにサメが調教されている。そんなサメが突如として人間に牙を向いてくる。サメを検査する研究者の右手を食いちぎる。そして、そのまま暴走してしまう。内部ではサメを殺すか、貴重なので生かしておくかで意見が別かれる。

施設はサメの暴走により破壊され、内部に海水が入り込んでしまう。一度海水が入ると、次々と連鎖的に浸水していく。そして、サメまでもが施設内部に入り込んでくる。サメが施設の狭い廊下を泳いでくる。最初は何も気づいていない研究者は、目の前に迫りくるサメを目撃すると恐怖の表情を浮かべている。

秀逸なのは施設のコックだ。ひとり、研究とは無関係なのだが、サメを目の前にして素早く動き回りオーブンの中に逃げ込んだりもする。コックだけが臨機応変に行動し逃げ切っているのが良い。

ラストではサメとの対決が待っている。研究者たちは次々とサメに食べられていく。この知能を強化されたサメが施設の外に逃げ出すのを防ぐために、サメを倒そうとするのだが…。普通は主人公的な女研究者が自分がおとりとなりサメをおびき寄せる場合は、女研究者は生き残るはずなのだが…。

本作ではあっさりと女はサメに食べられたしまう。最後は肉体派の男とコックだけが残っている。意外な人物が生き残るパターンであることは間違いない。

施設の建物を自由に泳ぎ回るサメは恐ろしすぎる。



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