デーモン


 2018.7.4      悪魔のような男 【デーモン】

                     
DEMON デーモン [ レイ・リオッタ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
田舎町で悪魔のような男がいた。故郷で暮らすことになったリリアンは、バーで男に絡まれ男に付きまとわれることになる。男の名はブラックウェイ。保安官ですら恐れる男。暴力的で誰にでも容赦ない凶悪な男。町の誰もがその名を口にすることをためらう存在。孤独なリリアンを助けたのは、元木こりのレスターと助手のネイトだ。

まずブラックウェイの存在が恐ろしい。憎らしく思ったとしても、誰も何も言えない。何かを言えばその何倍もの仕返しが待っている。ブラックウェイに付きまとわれたら、町を出るしかない。レスターたちが行く先々でブラックウェイの行き先を尋ねると、皆がその名前を聞いた瞬間に関わり合いになりたくないと考える。ブラックウェイの存在がすべての作品だ。

■ストーリー
母が亡くなり家を譲り受けたリリアンは、久しぶりに故郷で暮らすことになる。しかし、働いていたバーで男に絡まれてからというもの、その男に執拗に付きまとわれるようになる。保安官に事の顛末を相談するが、男の名を聞いた途端にリリアンに町を出ることをすすめる。保安官さえも恐れる男の名はブラックウェイ。卑怯で暴力的で、女子供にも容赦しない凶悪な男だった…。

■感想
皆が恐れる悪魔のような男・ブラックウェイ。目をつけられたリリアンは、どうにかしようと保安官に助けを求めるのだが…。保安官すらもさじを投げる存在がブラックウェイだ。そんなひとりっきりのリリアンを助けるのはレスターとネイトだ。

3人でブラックウェイを排除するため、ブラックウェイを探し出そうとする。恐ろしいのは威勢の良い態度を見せていたチンピラが、ブラックウェイの名をだした瞬間におとなしくなり、関わり合いを避けるように逃げ出す。

レスターとネイトは、ブラックウェイを慕う荒くれものたちと小競り合いがありながらブラックウェイの居場所を突き止めることに成功する。ここにきて、ブラックウェイにもレスターたちが探していることが伝わり臨戦体制となる。

どんな荒くれ者でもブラックウェイに相対すると途端におとなしくなる。ブラックウェイに文句を言いに行った者はあべこべにボコボコにされて戻ってくる。容赦ない残虐性で保安官すら関わることを恐れる男。そんな存在がこの世にいるのかと疑いたくなるような悪魔的な男だ。

ブラックウェイには中途半端な攻撃はまずい。その後に鬼のような反撃がまっているからだ。やるなら殺すしかない。レスターの覚悟は相当なものだ。そして、レスター自身もブラックウェイを始末するために鬼になる。

レスターがリリアンとネイトをおとりにしてブラックウェイを始末しようと考えるのは必然なのかもしれない。ブラックウェイは見た目ただのおじさんだが、その迫力がすさまじい。周りの恐れ方がブラックウェイの悪具合を強烈に補完している。

保安官ですら関わり合いを避ける、悪魔のような男だ。



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