ダブル・トリガー


 2020.8.28      小さな要塞にたてこもる【ダブル・トリガー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
デービットとエマのカップルは購入予定の家に入り込んだのだが…。そこは完璧な警備システムが完備された小さな要塞のような家だった。知らず知らずのうちに、訳ありの家を買ってしまったデービットたち。壁には大量のコカインが隠されており…。家に偽警官と仲間のスペクターがやってくる。

小さな要塞なので、即座に外部との接触を断つデービット。強化ガラスのため外から拳銃をぶっ放してもびくともしない。スペクターたちは、どうにかして家に入り込みデービットたちを排除しようとする。家にいれば安全だが…。監視カメラでスペクターたちの動きを観察しているのだが、じわじわとスペクターたちは家に入り込むため、仕掛けてくる。ひりつくような駆け引きの数々が秀逸だ。

■ストーリー
どんな標的も、完璧に撃ち抜く。金持ちのデービッドと結婚をした獣医のエマ。彼らが購入したのは、まるで[小さな要塞]とも言えるような完璧な警備システムが完備された夢のような家だった。2人で初めての夜、ふとしたきっかけで、壁に隠された大量のコカインを発見してしまう。

訳が分からぬまま警察へ通報しようと家から出た瞬間、警官に声をかけられる2人。あまりにもタイミングが良すぎる警官の登場を疑ったデービッドの考え通り、彼は偽警官で、仲間のスぺクターと共にデービッドたちを殺しに来たのだった! 家の中に逃げ込み、完璧な警備システムで強盗に応戦する夫婦は、その家に隠された新たな秘密に気が付く! !

■感想
家の周りのあらゆるところに監視カメラが設置され、監視部屋からはすべてのカメラが確認でき、外の状況が一目でわかる。さらには、ボタンを押すと鉄の扉により外部からは入り込めんないようになっている。

強化ガラスに守られているため、外からの襲撃には完璧に守られているが、外との通信手段もない。デービットとエマは小さな要塞の中で、スペクターたち襲撃者を恐れながら外を監視するしかない。大量のコカインだけが目的ではないスペクター。この家にはまだ別の秘密があるというのがわかる流れだ。

デービットはちょくちょくスペクターたちにちょっかいをかける。常に外から見張られている状態は神経にくるのだろう。たとえ安全だとわかっていても、相手の目的がわからないためにじわじわと追い詰められている感じなのかもしれない。

スペクターたちはコカインだけでなく、家の中に閉じ込めていた麻薬取締官の幹部の状態が気になっていた。そのことをデービットたちが気づいたのだが…。小さな要塞ではあるが、スペクターの仲間が地下から家に入り込もうとする。

ラストの流れはすさまじい。家に入り込んだスペクターはエマを人質にとる。そこに警察がやってきて…。スペクターはエマとふたりで被害者のふりをする。家の中にいるデービットが犯人だという嘘をつく。エマは銃を突き付けられ、デービットの決死の訴えも通じない。

このままスペクターがエマと親子のふりをして逃げおおせるかと思いきや…。ラストのハラハラドキドキ感はすばらしい。スペクターがあせらずじっくりと動いていれば、うまくいったかもしれない計画だが、急ぎすぎたのだろう。

たとえ要塞だとしても、じわじわと攻められるのは辛いのだろう。



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