クローズ・デイ


 2018.8.1      どこでもドアを作る能力? 【クローズ・デイ】

                     
▼クローズ・デイ
評価:2

■ヒトコト感想
幼いころに事故に遭ったことで謎のペンダントと能力を手にしたダーシャ。基本は超能力者たちの戦いの物語だ。”影”と言われる謎の存在は人間に化け、人間をこの世からどこかに連れ出そうとする存在だ。影に狙われた人間は、ダーシャがペンダントを握ると赤い炎が見える。影と超能力をもつ者たちの戦いが描かれている本作。超能力にあまり特別感がない。

スプレーで壁に扉を書くと、そこから好きな場所に移動できる能力はビジュアル的に映えるが、それ以外は…。ペンダントを握り世界が灰色になり顔に傷ができ、そこから赤い炎が噴き出す。その映像のインパクトで特別感を出しているのだろう。ひょんなことから影と能力者の争いに巻き込まれるダーシャ。日常と影との闘いが交錯する物語だ。

■ストーリー
小学生の時にスクールバスの事故に遭った際、放り出された川の中で謎の男にペンダントを渡されたダーシャ(マリヤ・ピロゴヴァ)。「人には見えないものが見える」と教えられた通り、ペンダントを握ると人間の頭部から赤い炎が放出される姿が見えたりする。その炎はこの世から“影”なる存在が連れ出そうという信号らしい。それを教えてくれた超能力を持つ仲間達と“影”を追跡する事になったダーシャだが・・・。

■感想
ひょんなことから影と超能力者の戦いに巻き込まれることになったダーシャ。影は人間に化け、人間世界になじんでいる。それを見つけ出すのが能力者の仕事だ。影は能力者から逃げようとする。この激しい追いかけっこの中で活躍するのが扉を作る能力だ。

影がビルの上を飛びながら走るが、扉を作り瞬間移動する能力で先回りする。あげくの果てには、影が飛び上がるが、その空中に扉を作ったガラスを置き、影を強制的に瞬間移動させる。影は気づけば自分が元の世界に送られる直前であるため、驚愕の表情を浮かべている。

ダーシャは能力者ではあるが、日常の生活を普通に送っている。恋人がおり、影との闘いもある。定番的だが、恋人が影に操られ、ダーシャを攻撃し始める。ダーシャは能力者の中では新米だ。そのため、他のベテラン能力者の助けを借りながらの影討伐となる。

アクションとしての見どころはあまりなく、影についてもそこまで特殊な印象はない。ダーシャの周りで次々と影に狙われる者や、影が登場したりとあわただしい。なんだか連続ドラマを編集して無理やり映画化したような印象すらある。

影のボスとの最後の戦いも、なんだか気づいたら終わっていたという感じだ。ペンダントを握った瞬間の映像の変化と、瞬間移動する扉を作る能力ばかりが印象に残っている。影の個性や、そのほかの要素はほとんど印象にない。もう少しダーシャの能力に個性があってもよかったのでは?と思った。

ラストは学校を巻き込んだ激しい戦いが繰り広げられることになる。ロシア映画であり、ハリウッド映画とは違う独特な雰囲気がある。ただ、内容的に見るべきポイントは少ないので、見なくてもよいかもしれない。

ロシア映画というのが珍しいだけだ。



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