チョコレート・ファイター


 2019.11.17      主演女優のすばらしいアクション【チョコレート・ファイター】

                     
チョコレート・ファイター
評価:2.5

■ヒトコト感想
かわいらしい少女が強烈な格闘技術を見せる物語だ。発達障害の少女は、目で見たものを一瞬で習得できる特殊能力をもつ。元はテコンドーの選手だった少女が女優として本作に抜擢されたらしい。確かにきれいな蹴りのフォームをしている。発達障害の少女なので、自分が思うがままに行動する。母親が貸した金を取り返すために悪党たちと戦う。

細い体だが、まさにジャッキーチェン顔負けの激しいアクションをくりかえす。おまけ的に日本のヤクザとして阿部寛が登場してくる。ゼンの父親ということで、ゼンのサポートをする。カンフー映画を見てそのまま同じ動作ができる。まるで香港映画のようなアクションの連続と、美しい少女のアクションを見る作品だ。

■ストーリー
日本のヤクザと現地マフィアとの抗争が激化するタイ。 日本ヤクザの幹部・マサシ(阿部寛)は抗争相手であるタイのマフィアのボス・ナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)の女であるジン(アマラー・シリポン)と恋に落ちる。やがて生まれた女の子はゼン(“禅”)と名付けられるが、生まれながらに脳の発達障害を患っていた。ゼンの将来を心配するジンであったがゼンは特別な力を持っていた。

なんとゼンは“自分の目で見た体術を一瞬で習得できる能力”が備わっていたのだ。近所のムエタイジムを眺め、TVではカンフー映画を観て成長していったゼン(ジージャー・ヤーニン)は、知らず知らずのうちにそれらの格闘技をマスターしていく。

■感想
日本のヤクザとタイのマフィアの女が付き合い、できた子どものゼンは成長するにつれ発達障害であることが判明した。母親が病気となり苦しい生活を強いられるゼン。そんなゼンには驚きの才能があった。見たものをそのまま習得できる能力だった。

カンフー映画を見て育ち、そのままカンフーを習得してしまう。発達障害だけに発揮できた才能と言うべきだろう。ゼンは何がなんだかわからない状態でありながら、攻撃してくる敵に対してカンフーを使って反撃している。

かわいらしい少女は、その見た目からは想像できないような格闘能力を示す。迫りくる敵に対して激しく蹴りを繰り出す。まさに女版のジャッキーチェンのような感じだ。ゼンは発達障害なので、相手に対して忖度はない。ただひたすら家族や仲間を守るために戦う。

そこに、実は親である日本のヤクザが登場してくる。この手のカンフー映画ではおなじみのパターンだが、廃屋で次々とガラスが割れ、屋根から落ちる者ありと、激しいアクションが繰り広げられている。

本作の主演女優はもしかしたら今後ブレイクするかもしれない。かわいらしい見た目からは想像できないようなアクションをする。元テコンドーの選手らしく、その足技にはほれぼれしてしまう。蹴りと共に掛け声を出しながら敵を倒していく。

決して重い攻撃ではないのだが、その手数とキレで相手を圧倒しているという感じだ。迫りくる大男たちを小さな少女が蹴りだけで倒す。大きい相手を小さな少女が倒す。それだけで爽快感がある。ストーリーとしては単純だが、それが逆に主役のアクションを際立たせている。

このアクションはすばらしい。



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