2020.6.22 グロテスクなアクションコメディだ【チップス 白バイ野郎ジョン&パンチ再起動】
評価:3
■ヒトコト感想
過去に白バイ野郎ジョン&パンチという作品があったようだ。自分はまったく見ていないので、どのような作品かわからないが本作は間違いなくぶっ飛んでいるが面白さがある。パンチは汚職を内偵するFBI捜査官。ジョンは元モトクロスライダーの新人警官。パンチがはちゃめちゃであり、ジョンは別の方向ではちゃめちゃだ。
基本は白バイで犯人を追いかける物語なのだが、あいまでの激しいアクションとグロテスクな場面を強引にコメディにしている部分は強烈だ。ジョンがモトクロスでさまざまな事故に慣れているため、平然としている。パンチはラストでは指が複数ちぎれているが、それすらもジョンからすればなんともないことのようにしているのがぶっ飛んでいる。はちゃめちゃなアクションコメディだ。
■ストーリー
ジョンベイカーはフリースタイル・モトクロスの選手として大活躍していたが、けがのため引退。どん底の生活を送っていたジョンだが、猛訓練の末「カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール」に加入。新しい人生に挑むことになった。パンチという警察官とタッグを組むことになったのだが、パンチはCHP内の汚職を内偵中のFBI捜査官であった。ジョンは、思いがけず組織内の汚職と戦うはめになる。
■感想
ジョンはモトクロスを引退し警官となる。バイクの腕はピカイチだがそれ以外はまったくダメ。それでも運よく警官となりパンチとコンビを組むことに。パンチは汚職を調査するFBI捜査官だが、パンチ自身にさまざまな問題がある。犯人の妻と寝たり、女にだらしなく、捜査のためにと高価なバイクを黙って2台も買ったりする。
上司からは目を付けられているパンチだが、そのはちゃめちゃな行動は犯人逮捕へとつながっていく。パンチとジョンのやりとりが軽妙で楽しくなる。
パンチは極度にゲイを嫌う女好きだ。ジョンはぱっと見はゲイに間違われるような風貌をしている。そのため、その気はないが、ジョンが近づいてくると異様に警戒するパンチが面白い。このふたりのくだらないやりとりが続くが、中盤でジョンがパンチの命を救う行動をとる。ここからパンチはジョンに感謝しはじめる。
バイクで犯人を追いかける際には、ジョンは素晴らしい運転テクニックをみせるがパンチはついていけない。ここでのちぐはぐなやりとりもまた面白い。
ところどころにグロテスクな場面が登場する。ふたりが追いかけた犯人がワイヤーにひっかかって首が吹っ飛んだり。パンチの手の指がもげたり、ジョンの肩に銃弾が突き刺さったり。そのたびにジョンは平気な顔をして10段階の下から2番目のひどいけがだという。
女にだらしないパンチは犯人逮捕のために銃を撃つが、それが偶然にも同じ同僚に被弾したりと、何かと面白要素がある。汚職警官の内偵となるとミステリアスな展開を予想するが、まったくそんなことはない単純なアクションコメディだ。
くだらない面白さがあり、ジョンとパンチのコンビも面白い。
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