チェイサー


 2022.1.7      目の前で子供が車で連れ去られる【チェイサー】

                     
チェイサー ハル・ベリー
評価:3

■ヒトコト感想
シングルマザーのカーラの息子が目の前で誘拐される。誘拐モノとしては、いきなり楽しく遊ぶ息子が目の前で誘拐され、そのまま息子が連れ去られた車を追いかけるのがすさまじい。必死に車を走らせ追いかける。息子を取り戻すためのカーラの執念はすさまじい。どれだけ車がクラッシュしようとも、必死で走り続ける。誘拐犯側はカーラの息子のフランキーを人質にとりながら、脅しながら逃亡し続ける。

高速道路や森の中。必死で走りつづける。犯人側もしつこいカーラの前に、ついに姿を現し威嚇したりもする。カーラが携帯を手にしてないことから、警察に連絡できないなど、巧みな制約条件がある。驚きなのは犯人側が堂々とカーラの前に姿を現す場面だ。何かしら別の謎があると思わせる流れだ。

■ストーリー
6歳になる一人息子のフランキーとともに、公園にやってきたシングルマザーのカーラ。離婚調停中の彼女は、携帯で弁護士と話している間に、息子が忽然と姿を消してしまう。駐車場に目をやると、そこにはフランキーを乗用車に押し込める見知らぬ男女の姿が!カーラは、携帯やバッグを振り落としながら、大慌てて去っていく車を追走するのだが、街道、ハイウェイ、森の中と、危険なカーチェイスはエンドレスに続いていく…!

執念で追い掛けるカーラ。果たして母は息子を無事に取り戻すことができるのか?そして最後に明らかになる衝撃の事実とは!?

■感想
カーラの目の前で息子が誘拐される。この手の作品では、誘拐されてから、警察と共に子供が無事戻ってくることを願う母親というのが流れだ。本作では、いきなりカーラは、目の前の車を追いかけ続ける。ひたすら子供を誘拐した車両を追いかけ続ける。

激しいカーチェイスを繰り返す。誘拐犯側も何か考えればよいのだが、ただ逃げるだけ。カーラが携帯を落としたことから警察に連絡ができないのがポイントだ。必死に誘拐車両について訴えるのだが、周りがすぐには信じないのがもどかしい場面だ。

誘拐犯たちはカーラの息子を人質にとりながら、車から息子を落とそうとする。これ以上追いかけてくると息子を殺すという脅しだ。そこまでされるとカーラは追跡を諦めるしかない。ただ、そこからまた車で追いかけ続け偶然、誘拐車両を見つけてしまう。

このあたりご都合主義かもしれないが、カーラの必死の形相を見ているとそれらのご統合主義は気にならなくなる。誘拐犯が存在していることを警察に連絡し、犯人たちを追いつめる。犯人のひとりを車で引っ掛けそのまま殺すほどの執念がカーラにはある。

カーラは息子が囚われている誘拐犯のアジトに到着する。そこにはほかにも誘拐された子供たちが屋根裏に監禁されていた。ここで、誘拐犯の残りとカーラの対決がある。あくまでも警察の到着を待つのではなく子供たちを救出することを優先とする。カーラは銃をもつ犯人に追われ絶対絶命のピンチを迎えるのだが…。

最後の最後まで気が抜けない作品となっている。アメリカの児童誘拐の現実が描かれているのだろう。児童の人身売買が当たり前に存在する世界というのは恐ろしい。

カーラの執念が勝ったということか。



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