美女と野獣


 2019.5.21      野獣となった王子の哀愁【美女と野獣】

                     
美女と野獣 [ ヴァンサン・カッセル ]
評価:3

■ヒトコト感想
ディズニーアニメではない実写版。単純に野獣とベルの物語だけでなく、野獣が生まれた原因についても語られている。ベルの父親が屋敷から薔薇の花を一りんもって帰ろうとしたことから、ベルが野獣の元に囚われの身となってしまう。ベルと野獣の関係は、最初の関係は悪かったが、いつの間にかベルと野獣の関係が改善される。

ベルが野獣の本当の姿に気づくのだが…。ベルと野獣のやりとりとは別に、野獣がどのようにして今の姿になったかも描かれている。野獣の切なさを演出するためのものなのだろう。いじわるな姉や兄弟たちとベルの違いなど、実写版ならでわの味付けがあるのは間違いないのだが、アニメファンがどう思うかは微妙だ。

■ストーリー
バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、もう一つの姿に気付き始める。かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく―――

■感想
美女と野獣といえばディズニーアニメが有名だが、本作は実写版として美女と野獣が描かれている。父親が薔薇の花をいちりん手に入れようとしたばかりに、末娘のベルが野獣のいけにえとなってしまう。ただ野獣が美しいベルに心奪われたため、ベルは野獣とディナーを共にするだけとなっている。

野獣は心優しいのか何なのかよくわからない。ベルは死を覚悟していたが、何もしてこない野獣に対して次第に心を開き始めるのだが…。このあたり、野獣の見た目の怖さと心の清らかさによる対比が描かれている。

野獣はなぜ野獣となったのか。野獣の正体は王子であり、どのようにして野獣となったかが語られている。すばらしい映像で王子が野獣になるまでが描かれている。王子はそれまではまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでこの世に怖いものは何もないというような状態だったのだろう。

野獣となり天涯孤独となると人恋しくなったのだろうか。王子が野獣になる過程は悲しすぎる。自分が恋した女性をいつの間にか殺してしまっていたことによる錯乱とでもいうのだろうか。

ベルが一時的に家に帰った際には、野獣との暮らしがことのほか快適だということに周りは驚くことになる。そして、そこから野獣の城で騒動が勃発する。野獣の愛は真実なのか、それともいつわりなのか。

野獣の正体を知っている観衆は、野獣のことを哀れに思うだろう。ベルの兄弟や姉妹たちに対して怒りすらわいてくるかもしれない。王子がどのようにして野獣となったのか。元の王子がイケイケだっただけに、その落差の激しさが野獣の哀愁につながるのだろう。

アニメ版とはまた違った趣がある。



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