2019.12.10 アベンジャーズにその地位を奪われた者たち【バットマンVSスーパーマン】
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 [ ベン・アフレック ]
評価:3
■ヒトコト感想
2大ヒーローの競演。なんとなくだがアベンジャーズ的な印象がある。それぞれの作品では絶対的な強さを誇っているが、スーパーマンとバットマンが対決したらどうなるのか。結論だけ言ってしまえばスーパーマンの方が圧倒的に強い。バットマンは機器を駆使してなんとかスーパーマンと対決できている。それでもあっさりとスーパーマンはバットマンを倒してしまう。
当然ながら、スーパーマンと同程度の強敵が現れ、最後はバットマンとワンダーウーマンまでもが参戦し勝利している。ある程度予定調和的だが、スーパーマンが割と悪者にされているのは意外だった。スーパーマンが敵を倒すために都市で暴れると、実は一般人には多大な被害が発生していた。わかっていたことだがあえてそこに注目してくるとは思わなかった。
■ストーリー
昼間は大企業のトップを務め、夜は高級車でパーティに繰り出し美女たちとハデに騒ぐ変わり者ブルース・ウェイン。しかし夜が深まる頃、彼は別の顔を解き放つ。ゴッサム・シティに横行する犯罪に立ち向かうヒーロー、バットマン。そして、本作でバットマンと対峙するのは、すべてのヒーローの原点にして、地球最強の男・スーパーマン。バットマンとスーパーマン、2大ヒーローの世紀の対決を描いたアクション。正義の味方から、いつしか人類の脅威となったスーパーマンにバットマンが戦いを挑む。
■感想
スーパーマンは悪でバットマンは正義なのか?アベンジャーズ的にヒーローが終結したのだが、最初から協力体制が築かれているわけではない。スーパーマンが戦うことによりビルが崩れ町が破壊される。そのことにより死ぬ一般人も大勢いる。そこでバットマンはスーパーマンに対しての怒りの気持ちがわいてくる。
地球規模で言えばスーパーマンの戦いは地球のためには良いのだろう。ただ、その戦いの傍らでは、瓦礫の下敷きになり歩けなくなる人もいる。あえてそこに焦点を当てるのが良い。
スーパーマンの表情が終始硬いのが気になった。地球人のために戦っているのだが、いつの間にか悪者にされ公聴会に呼ばれたりもする。その公聴会の場でも爆破事件が起きる。当然ながらスーパーマン以外は全員死亡している。
この場面にしても終始スーパーマンは無表情だ。バットマンは怒りの表情をあからさまに表現し、人間味あふれるキャラとなっている。バットマンの特徴である最新機器を駆使し、さらには肉体を鍛えスーパーマンを倒そうとする。が、いかんせんそもそもの力が違うのでどれだけ善戦したとしてもバットマンがスーパーマンに勝つことはない。
ラストは狂信者により、スーパーマンを倒すためにクリプトン星人を復活させる。そこで初めて苦戦するスーパーマン。そして助っ人してワンダーウーマンまでもが登場してくる。なんだろう。アベンジャーズとは別口のヒーロー大集合ということだろうか。
ただ、アベンジャーズと比べるとそこまでインパクトはない。キャラクターの暗さなのだろうか、それとも今更スーパーマンでもない、という感じなのだろうか。ヒーローと言えばスーパーマンやバットマンという時代でもないのだろう。
アベンジャーズにその地位を奪われた者たちの最後のあがきか?
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