バレンタインデー


 2019.4.26      日本とは逆で男が女に告白する日【バレンタインデー】

                     
ニューイヤーズ・イブ/バレンタインデー ワーナー・スペシャル・パック [ アシュトン・カッチャー ]
評価:3

■ヒトコト感想
かなりの豪華キャストでバレンタインデーの悲喜こもごもが描かれている。本作はハリウッド映画なので、日本のバレンタインとは風習が異なっている。アメリカでは男から女への告白日のようで、こんな日に何もない女子たちが、バレンタインを憎む日なんて会もあるようだ。

ある者は花屋に対して恋人に送る花束を依頼する。またある者は、遠く離れた恋人に会いに行く。相手が妻帯者だと知らず。またある者は恋人との初めてのSEXに戸惑いつつも楽しみにしていたり。様々な状況がオムニバス形式で描かれている。中には連携するようなエピソードもある。最後までどんなオチなのかわからないエピソードもある。ただ、不幸のどん底で終わるエピソードはなく、どこかに救いがあるのが良い。

■ストーリー
「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル監督が豪華キャストを迎え、ロサンゼルスを舞台に、年齢も職業も愛の形も様々な男女15人のバレンタインデーを描くラブストーリー。ジェシカ・アルバ、キャシー・ベイツ、ジェシカ・ビールほか出演。

■感想
複数のエピソードが描かれている本作。印象的なのは、飛行機の隣の席になった男女の話だ。いかにも美男美女で、この偶然の出会いを逃さないために、その後は連絡先を交換し合ってうまくいくのかと思わせておきながら…。バレンタインデーは特別の日で、男から女に告白する日。

男が意味深な言葉をつづけ、最終的には女にはどうやら恋人らしき者がいるらしいという流れとなる。珍しく男があっさりとあきらめるあたりで、何か普通とは違う雰囲気があり、それはラストではっきりする。これは、どの男でも適わない相手だ。

基本は恋愛物語なのだが、幸せになるエピソードもあれば、願ったようなパターンにならない場合もある。遠距離の恋人に会いに行くとウキウキしている美女。花屋は美女の相手に家族がいることを知っている。彼女を止めるべきかそれとも…。

男が必死になり空港まで追いかけるのは定番だろう。そのほかにも、恋人同士でうまくいかないパターンや、高齢の夫婦がバレンタインの日に、過去に一度だけあった過ちを告白するなど、ディープな展開もある。老若男女を対象にしているのが良い。

愛の形にはいろいろとある。日本とは異なった習慣であり、この日に何もお誘いがない女子がみじめな思いをするというのは、日本とは逆パターンだ。少年が誰かにバレンタインデーに花束を贈るために、なけなしの小遣いをはきだす。この流れであれば、同級生の誰かなのかと思いきや…。

恋人がアダルト電話のバイトをしているカップルは面白い。重要な時に電話がかかってきて卑猥な言葉を続ける。それを聞いて恋人はどう思うのか。軽いエピソードから重いエピソードまで様々だ。

様々なエピソードのどれかには感情移入できるだろう。



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