バンコック・デンジャラス


 2018.9.30      ニコラスケイジ、バンコクへ行く 【バンコック・デンジャラス】

                     
バンコック・デンジャラス
評価:2

■ヒトコト感想
ニコラス・ケイジがバンコクの映画に出演。ある意味、ハリウッドで最近需要がないので、バンコクに活路を見出したのだろうか。安定的な役柄として、孤高の殺し屋ジョニーを演じるニコラスケイジ。現地で自由に手足となって使えるチンピラを鍛え、自分の相棒として裏の仕事を着実に遂行していく。合間では、聾唖の薬局の店員と恋をし、デートのようなこともしたりする。ただ、ジョニーの正体がバレると女は離れていく。

アクションはお決まり通りで、舞台がバンコクということが少し目新しいのだろう。ステレオタイプな孤高の殺し屋なので、女に逃げられても囚われた部下のチンピラを助けても、最後にはひとりひっそりと依頼をこなしていく。

■ストーリー
世界をまたに掛け、依頼されたターゲットは100%仕留める超A級の暗殺者ジョー。協力者を含めて証拠は全て消し去り、依頼者にも姿を見せない、完全無欠で冷酷非情な男だ。プラハでの暗殺を完了した彼は引退を決意し、次のバンコクでの4件の暗殺を最後の仕事に決めた。依頼主は暗黒街の大物。ジョニーは依頼通り完璧に殺しをキメてゆくが、自らに禁じていた他者との関わりが計画を狂わせ、ついに彼を壮絶な戦いへと追い込んでゆく…。

■感想
超A級の暗殺者ジョニー。何事も完璧を求めるので、部下にしようとしたチンピラには無茶な要求を繰り返す。ターゲットを必ず仕留めることを生業としながらも、リスク管理はしっかりとしている。最後の依頼としてバンコクで暗殺を実行するのだが…。

まず、前半のパートではジョニーがどのようにしてチンピラを鍛えるかが描かれている。チンピラの根性を試しながら、周りの危険を把握しながら着実に実行していく。その過程で、チンピラからは、バンコクの政治家とジョニーの違いを指摘されたりもする。

ジョニーは薬局で聾唖の女と出会う。そして、定番的にデートをしたりもする。話せない女ということで、ちょっと変則的なデートとなっている。ただ、相手の女もジョニーのことが気に入り、良い雰囲気になったりもする。相手の家に行き、親に紹介されたりとかなり良い雰囲気なのだが…。

ここから、ジョニーの正体が女にバレ、あっさりと女は去っていく。ジョニーはここで柄にもなく傷心となる。孤高の殺し屋は、ひとりに慣れているはずだが、心の奥底に女に対する未練のようなものが残っているようだ。

ラストは、囚われの身となった弟子のチンピラを助けるために奔走する。お決まり通り、敵のアジトに一人でのりこみ大暴れする。なぜかジョニーには銃弾が当たらず、敵は次々とジョニーの銃弾に倒れていく。そして、無事弟子のチンピラを助けることができたと思いきや…。

ニコラスケイジは哀愁漂う孤高の殺し屋役がよく似合う。ただ、あまりに定番すぎるので、どの作品も同じキャラに見えてしまう。前頭葉がはげ気味なのに長髪にするそのスタイルも、慣れてしまったが、よく見ると違和感がある。

最近ハリウッド作品で見ないと思ったら、バンコク映画に進出していた。



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