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　2021.4.3 　　 　　美女ふたりのドタバタ復讐劇【バンディダス】

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バンディダス
評価：2.5

■ヒトコト感想
メキシコの物語。アメリカの銀行がメキシコの銀行を買収し、銀行に借金のある農民たちを追い出してしまう。追い出された農民の娘のマリアと銀行頭取の娘サラが復讐のために銀行強盗を行う。マリアとサラが美女であり、銃の扱いがおぼつかない状態でありながら銀行強盗を行おうとする。元・銀行強盗のビルに弟子入りし、アメリカの刑事クエンティンを仲間に引き入れ銀行強盗を繰り返す。

シリアスな作品ではなく、マリアとサラのドタバタコメディとなっている。それぞれ父親が殺されてはいるが、決してしんみりする雰囲気ではない。まともに銃も撃てない美女2人がマスクを付けて銀行強盗を行う。クエンティンを巻き込んでのドタバタ具合が面白い作品だ。

■ストーリー
1848年のメキシコ。鉄道建設のため、ニューヨーク銀行はサンタ・リタ周辺の銀行を買いあさり、銀行に借りのある農民達を追い出していた。立ち退きを命じられた農民の娘マリアは、銀行頭取の家に行き不当を訴えるが、聞き入れられず、それどころか家に帰るとニューヨーク銀行に雇われた人殺し、テイラー・ジャクソンに父親が殺されていた。ジャクソンの目的は、この地からお金を搾取するための、新しい銀行の建設。

騙されたと知った銀行頭取もまたジャクソンに殺され、彼の娘のサラが取り残される。育ちの違いから初めは反発し合うマリアとサラだが、殺された父親達の復讐、そして土地を取り上げられた民衆達を助けるために、銀行強盗になることを思いつく。元・銀行強盗のビルに頼み、銀行強盗修行をした二人は、殺人調査に来ていたクエンティンも巻き込んでいよいよ銀行に乗り込んだ!!しかし彼女達を捕らえようとするジャクソンは、新たにガンマンを雇っていた・・・。果たして彼女達の運命は!?

■感想
序盤、いきなりニューヨークの銀行がテイラージャクソンに依頼をしメキシコの銀行を乗っ取ろうと考える描写が続く。そこから、銀行を乗っ取り、銀行に借金のある農民に全額借金を返せと迫る。農民たちに金が返せるはずもなく。。。

ジャクソンにやとわれたギャングたちに殺されてしまう。マリアの父親が殺され、メキシコの銀行の頭取も殺されてしまう。いっきにシリアスな物語となるかと思いきや、マリアとサラの面白ドタバタが続くことになる。父親を殺された悲しみは一瞬で終わっている。

サラとマリアの出会いは最悪だ。お互い相手をののしりながらの出会いでありながら、いつの間にかふたりで銀行に復讐をしようと考え始める。銀行強盗の師匠であるビルのもとで銃を学び、銀行強盗のイロハを学ぶ。それでも今まで銃を撃ったことのないふたりはぎくしゃくした銀行強盗となる。

なぜかマリアとサラのコンビは銀行強盗に次々と成功し始める。ついにはジャクソンの雇い主にもその報告が入り、ジャクソンが直々に女ふたりの銀行強盗を倒そうと出てくることになる。

マリアとサラだけでなく、科学的な捜査を生業とするクエンティンまでも、ひょんなことからマリアたちの仲間になる。どこかルパン的な強盗のスタイルであり、決して人を殺すことはない。それでも根本でふたりはドジな部分があるのでドタバタが繰り返される。

クエンティンも含め、ドタバタが続きながらも銀行強盗に成功する。父親が殺されたりとシリアスな状況が続くのだが、それでも終始コメディの雰囲気がひたすら保たれている。

マリアとサラのドタバタ具合が面白い。