2019.4.4 脅迫、横領、なんでもありな刑事コンビ【バッドガイズ】
バッドガイズ /アレクサンダー・スカルスガルド
評価:3
■ヒトコト感想
テリーとボブのハチャメチャな警官ふたりが織りなす強烈な物語。ちょっとコメディ風な雰囲気もあるが、ラストはシリアスに突き進んでいる。横領、賄賂、暴力となんでもありなテリーとボブ。当然、上司からは厄介者扱いされている。そんな二人だが、お互いのことは尊重している。仲間を大事にし、情報屋や犯罪者には容赦ない。知り合いがやられたと知ったら何倍にもして仕返しをする。
刑事という立場を悪用している最悪なコンビであることは間違いない。ただ、ここまでなんでもありで悪を突き通すと逆にすがすがしい。裏社会のドンと対立したことで、家族までもが命の危険にさらされる。最後は、相棒と共に危険を顧みずに裏社会のドンと対決する。
■ストーリー
ニューメキシコ州アルバカーキ。酒とカントリー音楽をこよなく愛する警官のテリー(アレクサンダー・スカルスガルド)は、おしゃべりで皮肉屋な相棒のボブ(マイケル・ペーニャ)と、日々、街の“ゴミ掃除"<パトロール>に励んでいた。悪人を見つけては脅迫し、殴り、くすねたドラッグを嗜む……バッジを盾に独自の流儀で仕事を行う彼らは、犯罪者顔負けのワルなのだ。ある時二人は、街の悪人共が企む100万ドルの強盗計画を嗅ぎつけ、捜査を開始。しかし、計画のバックに裏社会のドンが潜んでいたことで事態は思わぬ方向へ――! エスカレートする暴力。追って追われての追跡劇。果たして二人は、絶体絶命のヤマを切り抜けられるのか! ?
■感想
なんでもありな極悪刑事コンビが裏社会のドンと対決する。テリーとボブのふたりは無茶苦茶な刑事だ。テリーは女にだらしなく、悪人を見つけるとすぐに殴りつける。ボブは家族がいるが、好き放題自由な毎日を過ごしている。当然、悪人の金を奪うのは当たり前。情報屋を脅し、大金を奪い取ろうとする。
ここまでなんでもありな二人に対して、上司はお手上げ状態だ。遂には最後通告を行うのだが…。凶悪犯罪者をたまに捕まえたりもする。
警察のバッジを盾に悪人たちを脅す。それらやりたい放題のふたりに、ついに裏社会のドンが動き出す。まずは情報屋が狙われてりもする。そして、ボビーは家族が狙われる恐れもある。テリーがドンの腹心を痛めつけたため、テリーは真っ先に狙われることになる。
テリーに殴られ片目を潰された男は、大人数でテリーを拉致し、ひたすらテリーを殴り続ける。テリーは復讐を誓うのだが…。テリーとボブはドンの策略により刑事を解雇される。ここで、二人は危険だと知りながら、ドンとの対決へと向かう。
テリーとボブのお気楽で、なんでもありな雰囲気は現実離れしていて良い。それが、後半のドンとの対決になると、そこから一気にシリアスモードへと突入する。家族を守るため。自分のプライドを守るため。
ラストはありえないような銃撃戦の連続となる。最後の最後に情報屋の生首でギャグ的な要素をいれたりと、結局本作はコメディというのがよくわかる。テリーとボブの傍若無人具合が本作のポイントなのだろう。いくら警察だからと、なんでもありなわけがない。
この手のありえない刑事のはちゃめちゃな行動は見ていて面白い。
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