ベイビー・ドライバー


 2020.6.3      すさまじいドライヴィングテクニック【ベイビー・ドライバー】

                     
ベイビー・ドライバー[ アンセル・エルゴート ]
評価:3

■ヒトコト感想
犯罪者を逃がす凄腕のドライバーがいた。見た目はひょろ長い若い男でサングラスをかけて常に音楽を聴いている。銀行強盗のメンバーたちはドライバーのベイビーが待つ車に乗り込む。するとベイビーは信じられないドライビングテクニックで警察車両をまいてしまう。どんなに追い詰められようとも瞬時の判断力で逃げ切る。そして、平然とした表情でコーヒーを買う。

逃がし屋としての能力の高さから組織のボスであるドクから離してもらえない。ベイビーとしては足が悪く聾唖な父親のためにも真っ当な仕事につきたいと考えているのだが…。借金を返すためだけに始めた逃がし屋が、いつのまにか天職となり、恋人のデボラと共に逃亡することになる。ベイビーの飄々とした表情は魅力的だ。

■ストーリー
天才的ドライビング・センスが買われ、組織で“逃がし屋"として働くベイビー(アンセル・エルゴート)。彼の仕事は、銀行や現金輸送車を襲ったメンバーを確実に“逃がす"こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りが止まなくなり、それを消すために、彼は四六時中イヤフォンを身につけ音楽を聴いている。組織のボスのドク(ケヴィン・スペイシー)、短気でクレイジーなバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。

彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビーだったが、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を嗅ぎつけられ、組織から抜け出す決意をする。恋人と組織を道連れに、最後の仕事がいま、暴走を始める―!

■感想
冒頭からベイビーの強烈なドライビングテクニックがさく裂する。目の前にパトカーが迫ってきたとしても、サイドブレーキとハンドルさばきですぐに反対車線へ移動してしまう。ベイビーの運転する車に翻弄されるパトカーたちは次々とクラッシュしていく。

なめらかに駐車場に入り込み、車を変えて悠々とアジトへと戻っていく。ここまでベイビーは無言で、最後にはお決まりの儀式のようにコーヒーを人数分買って戻ってくる。イヤホンをして音楽を聴きながら寡黙な若者。これだけで引き込まれてしまう。

ベイビーはドクの命令で毎回逃がし屋としての仕事をする。チームメンバーはベイビー以外毎回違う。その状態で仕事をすることに嫌気がさしてきたベイビーだが…。ここからベイビーがどのような境遇でなぜすばらしいドライビングテクニックを身に着けることができたのかが語られている。

ベイビーは寡黙だがイケメンで、毎日通うカフェでウェートレスと親密な関係となる。養父は車いす生活だが、ベイビーは養父のために金を稼ぎ続ける。ベイビーにも普通な面があるというのが描かれている。

ラストは無謀と思われた仕事に挑戦するベイビー。最後の仕事と決め、危険な仕事に挑むと見せかけ、夜中にこっそり逃げ出そうとしたのだが…。ベイビーは八方ふさがりの状況であるため、ドライバーとして参加せざるお得ない。

ベイビーは悪事を働くが、心の奥底では周りに迷惑をかけたくない。そのためベイビーの、周りを助ける行動があだになり、警察に追い詰められることになる。そこでチームのメンバーは次々と死んでいくのだが、そのうちのひとりが仕事が失敗した復讐としてベイビーを追いかけ続ける。

ベイビーのドライビングテクニックは衝撃的だ。



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