アリー スター誕生


 2021.4.15      アリーはひたすらスターの道を驀進する【アリー スター誕生】

                     
アリー/スター誕生[ レディー・ガガ ]
評価:3

■ヒトコト感想
歌手を夢見るウェイトレスが、偶然見いだされ、スターに上り詰めていく物語。昔からあるアメリカンドリームなのだろう。歌手になる夢を追いかけ続けるアリーをレディーガガが演じる。アリーを見出すのは、有名ミュージシャンのジャクソン。ウェイトレスからジャクソンの手助けがあり、一気にスターとなる。が、そのタイミングでジャクソンはアル中となる。

アリーがスターとなりジャクソンが落ちぶれていく。定番的な流れであり、ジャクソンのみじめ具合がすさまじい。アリーは最後までジャクソンを見捨てることはない。ただ、ジャクソンからすると、自分のみじめさは、アリーがスターになればなるほど、骨身に染みるのだろう。レディーガガ主演ということで話題になった作品だ。

■ストーリー
自分に自信がなく歌手の夢を諦めかけていたアリー。有名ミュージシャン=ジャクソンとの偶然の出会いが、彼女の人生を大きく変える。――「君の歌は奇跡だ」ウエイトレスから一気にスターダムを駆け上っていくアリー。激しく惹かれあうジャクソンと、全米のステージで一緒に歌う幸せな日々を過ごすが、次第に自分を見失っていき・・・。愛と成功のはざまで、最後に彼女がつかんだものとは――?

■感想
アリーはウェイトレスとして生計を立てながら、ショーパブで歌うことを続け、歌手への夢を追いかけ続けている。偶然、ジャクソンと出会い、ジャクソンに誘われてライブで歌うことになるアリー。序盤ではジャクソンがあくまでも有名ミュージシャンで、アリーはただの添え物としての扱いだ。

ジャクソンが主導でアリーを導いていく。ただ、あまりにアリーの歌声がすばらしいので、アリーをデビューさせたいマネージャと出会うことになる。ここからアリーは瞬く間に売れっ子となっていく。

序盤からジャクソンの不安定な状況は描かれていた。酒に飲まれ、ライブで歌うことができない状態となる。アリーはグラミー賞にノミネートされたりもする。しだいにみじめになるジャクソン。いつの間にかアリーとジャクソンの立場が逆転している。

アリーがあこがれていた有名ミュージシャンのジャクソンは、ただのアル中おやじに成り下がっている。物語として、アリーがビックになればなるほどジャクソンが相対的にみじめになる。昔からあるパターンの物語であることは間違いない。

アリーを演じるのはレディーガガだ。この手の役にはぴったりかもしれない。アリーがひたすら成功していくのだが、アリーの障害となるのはジャクソンだけ。周りがジャクソンのことをケアするのは、アリーにとっては複雑な心境なのだろう。

アリーとジャクソンは結婚するのだが…。それは格差を埋めることにはならず、単純にジャクソンがみじめになることを加速させるだけだ。ジャクソンがアル中から復活したとしても、またアル中に戻るとアリーのマネージャーから言われる場面は強烈だ。

アリーはひたすらスターへの道をばく進している。



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