アナベル 死霊館の人形


 2018.12.6      見るからに恐ろしい人形 【アナベル 死霊館の人形】

                     
アナベル 死霊人形の誕生/ステファニー・シグマン
評価:2.5

■ヒトコト感想
幸せな新婚夫婦にアンティーク人形のアナベルの魔の手が迫る。医者で将来有望な夫のジョンは美しい妻ミアのためにアナベルを買ってくる。このアンティーク人形はあきらかに不気味だ。目がぎょろりとしており、かわいいとは到底思えない。ミアが人形を集める趣味があり、その他の人形と同じようにアナベルを飾る。

ミアは妊娠中であり、アナベルが家にきてからのおかしな現象を不思議に思いながらも、無事に出産する。そこから恐怖は始まる。まず、同じマンションに住む子供たちが、ミアと赤ちゃんが乗るベビーカーがトラックに轢かれる絵を書いたりもする。まるでミアたちの未来を予言するかのように。強烈に恐ろしいのは、ちょくちょく登場してくる貞子のような白装束の女だ。

■ストーリー
ジョンは妻ミアのため、貴重なアンティーク人形《アナベル》を用意し、プレゼントする。だが喜びも束の間、ミアたちの幸福は一瞬にて惨劇へと変わる…。『死霊館』に登場した恐怖の人形の誕生秘話を描く、戦慄のホラー作品。PG-12

■感想
恐怖の人形アナベル。その実体は何なのか。小さな子供のようではあるが、ミアが気づくと突然向かってきて、次の瞬間、扉を開けるとそこには大人の白装束の女が顔を髪で隠して向かってくる。この場面は驚きで心臓が止まりそうになった。

小さな子供が白装束を着て向かってくるかと身構えていたが、次の瞬間には大人になっている。貞子のように長髪で顔の前に髪を垂らしているので、表情は見えない。というか、見えなくても雰囲気だけで十分恐ろしい。

ジョンは医者らしく理路整然とした言葉を紡ぐ。そして、ミアが恐怖に震えたとしても、勘違いですまそうとする。まぁ、ジョンの反応が当たり前なのだろう。ミアが産後鬱になったのではないかと精神科医に相談しようともする。

ミアからすると夫に裏切られたような気持になるのだろう。神父に相談し、アナベルが呪われた人形だということがわかる。そこから、いったんはアナベルの魔の手から逃れられたかと思いきや…。強烈なインパクトがある人形であることは間違いない。

海外のアンティークの人形なんてのは、その存在だけで恐ろしい。どう考えても可愛いとは思えない。日本のアニメ的な雰囲気とは真逆なリアル路線の人形。結構なサイズであるので、その大きさも怖さの要因なのだろう。

もしアナベルがピカチュウのようなモコモコとした体形で柔らかいぬいぐるみだったら、ここまで恐怖感を覚えることはないだろう。古い洋館、アンティークの人形。それだけで恐怖のおぜん立てはすべてそろっていると言ってもよいだろう。

日本的恐怖とはまた違った雰囲気だ。



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