悪夢のエレベーター


 2019.10.1      恐ろしいどんでん返し【悪夢のエレベーター】

                     
悪夢のエレベーター Nightmare after a Secret
評価:2.5

■ヒトコト感想
訳アリの男女4人がエレベーターの中に閉じ込められた。低予算映画的にエレベーター内部で巻き起こる騒動かと思いきや…。中盤から急転直下の内容となる。エレベーター内部での出来事は探偵が仕組んでいたことだった。中盤でこの出来事が明らかとなり、エレベーター内部でのやり取りの意味が語られることになる。

浮気男が妊娠中の妻へ懺悔を語らせるための仕組みだ。ただ、もう一度男を気絶させるために注入した薬で男が死んでしまう。慌てふためく探偵たち。この仕組みに協力したマンションの管理人までもあやまって殺してしまう探偵。男をマンションの屋上から飛び降り自殺と偽装しようとする仲間たち。混沌とする中で、ラストで妊娠中の妻から衝撃的な事実が語られる。

■ストーリー
エレベーターに閉じ込められてしまった何だかワケあり気な男女4人。助けを呼ぶ手段のない非常事態。絶対関わりたくないメンバー同士がエレベーターに閉じ込められた。しかし、なぜかお互いの秘密を暴露しあっていくことに!?そして、閉ざされた空間の中、ある“謎"に気が付いたとき、ついに悪夢のような事件が起きる!しかし、扉の外では更なる悪夢が待ち受けていることを、誰も知る由はなかった――。

■感想
大どんでん返し系の作品だ。序盤では男が目を覚ますとそこはエレベーターの中で、男女3人とともにエレベーターに閉じ込められた状態だった。低予算映画的な、エレベーター内部での人間模様が描かれている。ヤクザやジョギングにいく前のオジサン、そして雰囲気が怪しい女性。

エレベーター内部ではそれぞれの特異なエピソードが語られる。周りに感化され男は自分の浮気を告白し妊娠中の妻に懺悔の言葉を告げる。実はこのシチュエーションは男の告白を聞くために探偵たちが用意した監禁の芝居だった。

ただ浮気男の懺悔を録音するだけの仕事のはずが…。男が死んでしまったことで事態は大騒ぎとなる。エレベーター内部の監禁が実は芝居だったというのが1つのどんでん返しではある。そこから、芝居に協力したマンションの管理人が芝居のすべてを監視していて、あとで脅される危険性を感じた探偵は、その管理人までも殺害してしまう。

実は管理人は何も脅そうとは思っておらず、すべては探偵の勘違いだった。ここでも探偵と同様に驚きの気持ちがわいてくる。

なぜこんなことになってしまったのか理解できない探偵。そして、仲間たちからは男がマンションから飛び降りて自殺したと偽装させようとする。そこで依頼人である妊婦に対して苦しい言い訳をしていると、今回の出来事のすべてを紐解くある人物のことが妊婦から語られる。

最後の最後で、すべてはある人物によって仕組まれていたことだとわかる。強烈なインパクトはないのだが、何度もどんでん返しがあるというのは見ていて驚きがあるのは間違いない。

どんでん返しを楽しむ作品だ。



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