2020.8.21 信頼関係が強固な部隊【ティアーズ・オブ・ザ・サン】
ティアーズ・オブ・ザ・サン
評価:3
■ヒトコト感想
特種部隊がナイジェリアの地でアメリカ人の女医を助けるミッションを実行していた。そこで女医だけでなく難民も一緒にカメルーンへ連れていくことを選択したのだが…。ジャングルの中で精鋭揃いの特殊部隊はどのようにして難民を抱えながら、敵からの追撃から逃れるのか。
小隊のリーダーであるウォーターズが強烈にかっこよい。部下から信頼され、難民たちを捨てていくこともできたのだが…。敵の大群が押し寄せていると知ると、奇襲作戦で逃れようとする。ラストの大群との激しい戦いは、特殊部隊の個々の能力により互角に戦えてはいるが、最後は相手の物量の前に押しつぶされそうになる。難民たちのために命を賭けて戦う姿は美しい。
■ストーリー
アメリカ海軍特殊部隊シールズのウォーターズ大尉にとって、それはごくありふれた任務に思われた。「アメリカ国籍の女医リーナ・ケンドリックスを救出せよ」。ウォーターズと7人の部下はリーナが治療にあたっている内戦下のナイジェリアの村に到着。あとはヘリとの合流地点に移動するだけ……。だが思わぬトラブルが発生し、300人を超える敵に囲まれてしまい……。
■感想
ナイジェリアの奥地でボランティアで難民たちに医療を提供してきた女医リーナ。そこにナイジェリアの政府軍が押し寄せる。捕まれば皆殺しにされる状況であるだけに、ウォーターズの部隊はリーナを助け、さらには難民たちもカメルーンへ連れて行こうとする。
かなり困難なミッションだ。敵は大群。戦闘になれば勝ち目はない。難民たちは動きが遅いので、いずれ追いつかれてしまう。そんな状態でもウォーターズは難民を助けることを選択する。そして、部下たちはウォーターズの選択を尊重する。強固な信頼関係ができあがっている。
特種部隊は7名だが、それぞれがプロフェッショナルだとわかる。うまく敵を避けながら移動していたが、敵がまったく迷うことなく自分たちの方へ向かっていることを不審に思うウォーターズ。難民の中に敵と内通している者がいた。
迫りくる大群とウォーターズたちの小隊の対決は激しさを増す。難民たちを逃がすために7人は、時に地雷を相手の前にセットしたり、爆弾を罠として仕掛けたりもする。それでも敵は大群なのでひるむことなく進んでくる。絶望的な状況だ。
ウォーターズが決断しなければ部下たちはこれほどの窮地に追い込まれることはなかった。最初のヘリでリーナだけを連れてその場から離脱すればアメリカ人には誰も犠牲がでずにすむはずだった。部下たちはそのことでウォーターズを非難するものはいない。
潔く、大群相手に戦い続ける。少人数で大量の敵と対決する。銃弾を受ける者もいる。最終的には、戦闘機による爆撃で敵を一蹴してしまうのだが、ウォーターズの部隊には多数の犠牲がでる。ラストの展開は感動的だ。
ウォーターズのかっこよさばかりが目に付く。
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