アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル


 2020.4.7      トーニャハーディングの真実【アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル】

                     
アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル
評価:3.5

■ヒトコト感想
トーニャ・ハーディングをリアルに知っている世代は40代以上だろうか。自分はかすかに知っており、事件についてもニュースで盛んに報道されていたのを覚えている。トーニャ・ハーディングの半生を描いた作品だ。ある程度フィクションを交えてるにしても、トーニャの境遇には同情すべきものがある。家庭環境があまりよくない。母親はスパルタでトーニャをこき下ろすことを平気でいう言う。

大好きな父親と離れ離れとなり、その後は荒れた生活を送るトーニャ。ただ、スケートの才能だけはずば抜けている。スケート人生としては不遇かもしれないが、一度でも全米チャンピオンになれたのはすばらしい。実在の事件を描いた作品なだけに強烈なインパクトがあるのは間違いない。

■ストーリー
貧しい家庭で、幼いころから暴力と罵倒の中で育てられたトーニャ・ハーディング。天性の才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、スケート人生は一変。転落が始まる。一度は栄光を掴み、アメリカ中から大きな期待を寄せられたトーニャだったが、その後、彼女を待ち受けていたのは…。

■感想
トーニャ・ハーディングがどのような半生を過ごしてきたのか。才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させたりもする。そんなトーニャは幼少期から母親のスパルタ教育によりスケートの実力をメキメキ上げてきた。

そこから両親の不和とトーニャに対する虐待で、トーニャの幼少期は同情すべき状態となる。トーニャがどのような半生を過ごしてきたかは非常に興味深い。オリンピックの代表選手になるまでに成長したトーニャ。ただ、結婚してからは苦難の連続となる。

全米チャンピオンになるような選手がバイトをしながらスケートをしていたことに驚いた。トーニャの夫や母親はトーニャが成功することを夢見ていた。ただ、その思いが行き過ぎたことから事件は起きてしまう。

作中に描かれていることがすべて真実かはわからない。それでも、衝撃的なスキャンダルなことは確かだ。オリンピック候補の選手が、ライバル選手を襲撃させるなんてのは前代未聞だ。それまでのトーニャの評判はトーニャが無実であっても、世論はそうはとらえないようになっている。

実在の人物とそっくりな俳優たちを用意している。実際の映像を交えるとかなり臨場感が増している。トーニャハーディングという選手は、見た目の派手さと演技の強烈さ、そして何かとトラブルを起こすことから話題になっていた。

オリンピックで靴のヒモに不具合があり、やり直しをしたというのもかなり異例かもしれない。トリプルアクセルを飛んだ初のアメリカ人ということよりも、衝撃的な事件の関係者ということの方が印象にある。かなり強烈な人物であることはま間違いない。

40代以上の人は間違いなく印象に残っているだろう。



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