エージェント・ライアン


 2019.9.5      CIA分析官が武闘派として大活躍【エージェント・ライアン】

                     
エージェント ライアン
評価:3

■ヒトコト感想
元兵士だったライアンは大怪我を負い辛いリハビリを乗り越え、経済アナリストとなる。そこからCIAの分析官となりロシアの大規模テロ計画を防ぐため奔走する。ライアンは頭脳派としてCIAに入ったはずが、いつの間にか武闘派な活動もしている。

ライアンの周りには得体の知れない者たちばかり。世界経済を牛耳る者や神出鬼没なフィアンセ。そして、敵か味方かわからないCIAの上官。テロを契機として株で大儲けしようという計画で、もし計画が成功すれば、アメリカには大恐慌が訪れる。テロを実行する者はFBIの監視から逃れ、ウォール街で大規模なテロを計画する。すべての者が怪しい。それぞれがそれぞれの使命を命を賭けて実行しようとする。

■ストーリー
全世界を標的とした大規模テロ計画がロシアで発覚。この真相を暴くため、頭脳明晰の経済アナリスト、ジャック・ライアンはある人物からの指令を受け潜入捜査を開始。待ち受けていたのは、恐るべき巨大な陰謀だった。世界経済を牛耳る謎めいた実業家。交渉現場に突然現れたフィアンセ。不可解な行動をとるCIA上官。誰が本当の敵で、何が真実なのか? 極限状況の中で孤高のミッションが今、始まる。

■感想
大規模テロを企てるロシア。アメリカとロシアの表にでない争い。過去に体に重傷を負い歩けなくなった男・ライアン。懸命なリハビリにより復活したのだが…。そこからの挽回がすさまじい。その生まれ持った頭脳を活かし経済のアナリストとしてウォール街を闊歩する。

そこからCIAの職員となり分析官としての仕事を続ける。ただの分析官だったはずのライアンが、いつのまにか危険な任務の真っただ中にいることになる。ロシアのテロを利用した株式操作が実行されると、アメリカは大恐慌に陥るとライアンは分析した。

ライアンはロシアに向かい、そこで分析官としてロシアの実業家と会おうとする。ロシアの実業家は強烈なインパクトがある。残り3カ月の命。それを知りながら、自分の使命をまっとうしようとする。ライアンのフィアンセからは体調の悪さを指摘され、実業家の命が残りわずかということも見破られている。

ライアンは怪しげなCIAの上官に言われるがまま行動するのだが、危うく殺されかけたりもする。ロシアのホテル内での激しい争い。CIAの上官が手配すると、あっという間にホテルの部屋が元通りきれいにされていることには驚かずにはいられない。

ラストはCIAの分析官であるはずのライアンが、ひとり奮闘しテロを阻止する流れとなる。ウォール街の地下で大規模な爆発を起こし、周辺のビルをすべて破壊しようと企てる。実業家の息子がひっそりと計画していたテロ。ライアンだけが果敢に攻め入り、CIAの上官が周りからサポートする。

結局のところ、このCIAの上官の怪しさというのは最後まで消えることはない。とんでもない場面に登場し、ライアンのピンチを救っている。強烈なインパクトはないのだが、ライアンの孤軍奮闘具合がすばらしい。

いち分析官がいきなり武闘派に大変身だ。



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