2021.7.20 元軍人兄弟がマフィアに戦争をしかける【アクト・オブ・バイオレンス】
アクト・オブ・バイオレンス
評価:3
■ヒトコト感想
冒頭、元軍人のデクランが戦場でのトラウマに悩む描写がある。それとは別にベテラン捜査官のエイヴリーが人身売買組織を捜査している。ブルース・ウィルスがエイヴリーを演じているので、エイヴリーが人身売買組織と対決する物語かと思いきや…。
物語はデクランの妹のミアが人身売買組織に連れ去られ、デクラン兄弟とミアの婚約者であるローマンで組織に戦争をしかける流れだ。元軍人だけにデクランたちの装備はすさまじい。防弾チョッキをつけて売春組織に向かう。ここでエイヴリーはほとんど存在感がない。エイヴリーは組織のボスが警察に協力したということで、警察組織内部の取引で組織に手が出せないことになりイラだちを示す。ラストのおいしいところだけをエイヴリーが奪い取っている。
■ストーリー
婚約者ミアが何者かに誘拐されたローマンは、元軍人の兄デクランらとともにミアの行方を追い、彼女が巨大な人身売買組織の人質にされていることを知る。一方、人身売買の捜査を担当しているベテラン捜査官のエイヴリーも同じ組織にたどり着いていた。やがて、デクランの仲間であるブランドンの妻が組織に殺されてしまい、復讐を誓うデクランたちにエイヴリーも密かに協力し、組織を追い詰めていく…。
■感想
デグランには弟がおり、この弟も腕に覚えのあるタイプだ。兄弟が仲が良く、結婚するミアを皆が祝福している幸せな家庭だったのだが…。ミアが売春組織に拉致されてしまう。ここで、デグラン兄弟はミアの婚約者のローマンと共に組織に戦争をしかけ、ミアを取り戻すことを決意する。
その前段としてミアが誘拐されたことを警察に告げるのだが、エイヴリーたち警察はデクラン兄弟を逮捕しなければならない、と語る。確かに多数の武器を保有し、襲撃をしかけるなんてのは普通ではない。
デクラン兄弟は素人のローマンを鍛えて使えるようにし、組織に襲撃をかける。売春組織のボスが強烈だ。少しでもミスした部下はあっさりと殺す。その殺し方も、誘拐した女に殺させる。ミアは目の前に自分を誘拐した男がいるのだが、ボスに銃を握らされ撃たされてしまう。
圧倒的な恐怖がすさまじい。ボスに対しては誰も意見できない。ぱっと見はできる経営者風ではあるが、他人に対してすこぶる厳しい。ボスは娘や妻に対しては良い父親であり良い夫のそぶりを見せている。裏の顔はすさまじい悪だ。
デクラン兄弟と組織の戦争は、デクラン兄弟がゲリラ的に攻撃することで、組織は崩壊しつつあるのだが、それでも兄弟の家を物量で襲撃したりもする。警察も介入し、デクラン兄弟は逮捕されてしまう。が、組織は警察と取引をしているためボスは逮捕されない。
そんな理不尽な状況に怒り狂ったエイヴリーは警察を辞め、そのまま組織のボスを襲撃する。結局は、デクラン兄弟が必死に組織を攻撃したとしても、ラストで組織のボスを倒すのはエイヴリーとなるのは、知名度の差だろう。
良いとこどりのブルース・ウィルスだ。
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