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　2021.2.11 　　 　　気軽な独身貴族が変わっていく【アバウト・ア・ボーイ】

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アバウト・ア・ボーイ
評価：3

■ヒトコト感想
父親の印税で優雅に暮らす独身貴族のウィル。仕事をせず映画を見ながら自由を謳歌する人生だ。金持ちでイケメンで面白い。当然女にもモテるのだが、女をとっかえひっかえしているので、女と別れるときにトラブルとなる。トラブルにならないのは、相手がシングルマザーの場合のみ。狙った女の友達がシングルマザーであり、いつのまにかそのひとり息子と交流をもつことになる。

少年とウィルはいつのまにか親友のような形となる。この手の男は、子供が嫌いなことが定番なのだが、ウィルは少年と親友となる。ウィルがラストで、親友のために自分を犠牲にしてまで友を助けようとする場面は強烈だ。優雅に暮らす男が、生意気なガキと交流をもつのがポイントだろう。

■ストーリー
38歳・独身貴族、お気楽男の人生が変わる時…ヒュー・グラント主演のハートフル・ラブコメディ! 父の残した印税で気楽に暮らす38歳・独身のウィルは1人の少年と出会うことで人生を見つめなおす。

■感想
独身貴族のウィル。自由気ままな生活を続けており、結婚する気はさらさらない。美女と付き合っては適当に別れを繰り返す。ウィルからすると別れるときにめんどくさいのが辛いらしい。唯一、相手から別れを切り出されたのは、相手がシングルマザーの場合のみ。

これに味をしめたウィルはシングルマザーを付き合うターゲットにするのだが…。ある少年と交流をもつことになる。ことの発端は、薬物中毒の母親を助けるために少年はウィルへ助けを依頼する。ウィルとしてはその母親の友達を狙っていただけなのだが…。

ウィルと少年の交流は強烈だ。少年はイジメられており、みじめな学生生活をおくっている。対してウィルは自由気ままな独身生活。気まぐれに少年に対して高価なスニーカーを買ってあげたりもするのだが…。金持ち特融のちょっと上からの感じがでているウィル。

シングルマザーと付き合うためには、この少年を利用しようと考えるのだが…。薬物中毒の母親が結構やっかいだ。たとえ同性であっても少年を家に入れたりすると、それだけで何かあらぬ疑いをかけられたりもする。

ウィルはいつの間にか女目当てから、少年を助けることに必死となる。発表会で少年はひとりで母親に対する思いを歌おうとする。それはとても直視できるものではない。恥をかいて学生時代を暗黒のものにしかねない行為なのだが…。

ウィルは少年を助けようと必死になる。一生、生活するのに困らない金があるウィルは無理をすることはない。それが少年のためにひと肌脱ぐことになる。少年と一緒に舞台に上がり、ギターを演奏して少年を助ける。ここまでウィルを動かした少年の執念の勝利だろう。

自由気ままな独身貴族が変わる物語だ。