2021.4.14 男4人の漂流生活【アバンダンド 太平洋ディザスター 119日】
アバンダンド 太平洋ディザスター 119日
評価:3
■ヒトコト感想
ヨットで4人の男たちが太平洋で漂流する物語だ。序盤で転覆し、そこからは逆さまになったヨットの中での漂流生活が描かれている。大量にあるはずの水が実はタンクが壊れていて水がなかっただとか、釣竿やナイフを海に落としたりとトラブル続出だ。男たちの漂流生活は衝撃的だ。
水がないことは、雨水を貯めることでしのいでいる。そして、いつの間にか魚を捕まえることで、食料の問題もなくなる。漂流生活でのトラブルやゴタゴタは緊迫感にあふれている。どのようにして生還するのか。4ヶ月近い漂流生活ののち、たどり着いたのは出発地から近い島だった。衝撃的なのは、漂流生活が狂言だと思われた部分だろう。4ヶ月も漂流できるはずがない、というのは常識的な考え方だ。
■ストーリー
家族から離れ、4人の男たちはヨットでニュージーランドからトンガまで、航海に旅立つ。ある時、迫りくる強大な嵐にヨットが転覆してしまう。生き残った4人は、ヨット上で助けを待つことに。一方、家族らは4人が遭難したことを知り、懸命の捜索活動を行うも手掛かりはなく、やがて捜索を打ち切ってしまう。長引く極限状態は、遭難者たちに危険な変化をもたらしていく。
■感想
男4人でニュージーランドからトンガへ行く航海で、序盤であっさりとヨットは転覆してしまう。あまり準備されていない状態での漂流なので、無線で助けを呼ぶこともできない。メインは漂流生活の物語だ。
序盤で漂流し、食料や水はたっぷりあるという話であったが、ふたを開けてみると水がない。かなりの極限状態になるので、男たちの関係性も悪化していく。本作が全て実話ということに驚いた。間抜けな男がナイフを海に落とすだけでなく、釣竿までも海に落としてしまう。かなりの間抜けだ。
ひっくり返ったヨットの底に雨水を貯める仕組みを作り、水を補給する。そこから、手作りの網をつくり魚を捕る。いつの間にか、小さなヨットがまるで島のようになっている。魚をとり、ヨットに残るガスで料理をする。
水と食料さえあれば、長期間の漂流も可能なのだろう。どこに向かっているのかわからない、ぷかぷかと浮かぶヨット。そこで釣った魚を干物にしたり、服を乾かしたりする。とりあえず生命の心配がないことで、4人の関係はよくなっていく。
ラストは衝撃的だ。119日もの漂流によりたどり着いた島は、実はニュージーランドの近くだった。死にそうな漂流生活を抜け出た喜びもつかの間、警察からは漂流が狂言だと疑われることになる。初めから島に隠れていたのではないかと疑われてしまう。
確かに、普通の考えでは4ヶ月近くも漂流生活ができるはずがない、ということなのだろう。ヨットを調査したところ、実際に漂流していたことがわかり、嫌疑は晴れる。男たちの漂流生活は衝撃的ではあるが、どのようにして生還するかが気になってしまう。
すべてが実話ということが衝撃的だ。
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